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新人鳶職人が見た!足場の風景 第二回(後編)

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新人鳶職人が見た!足場の風景。第二回は群馬県の食品系工場にあるタンク内に設置したくさび式足場のお話です。
資材の搬入からして一苦労なM君。いよいよ足場組立にかかりますが・・・

タンク内での足場組立作業を行うにあたり立ちはだかった障害・・・それは、「酸素濃度」である。

人間が普段地上で暮らしているときに吸っている空気は、酸素濃度が約21%と言われている。
この数値が少しでも下がると、頭痛や吐き気を起こし、最悪の場合、筋肉がけいれんして死に至るのである。(ちなみに人間が活動できる最低限の酸素濃度は18%と言われている)

作業を行うタンク内は、液体を扱うために密閉度が高いので空気がほとんど通らない。
そのため、送風機にビニールの管を装着し、タンク内に空気を送り込むのである。

タンク内に入る前に、酸素濃度計で安全であることが確認できたら、いざ足場の組み立てである。

資材の搬入は、タンク上部にある人ひとりがやっと通れる程の幅の注入口から行う。
周囲の機械にぶつからないように、細心の注意を払わなければならない。

攪拌機のタービンが足場と接触しなように、資材の配置や割り振りを行う。
普段は、軽やかに足場を移動する親方も、一つ一つ確認しながらの慎重な作業が続く。

そうして組みあがったのが、写真の足場である。
この日は、複数ヶ所のタンク内に足場の設置を行った。
街中でよく見かける足場以外にも、今回の現場のように見えないところでも足場は活躍をしている。

それよりも…「この送風機の管を抜いたら、俺はコロッと死んじゃうからね」とにこやかにブラックジョークを飛ばしながら、タンク内に入っていく親方の姿が、なんだかいつも以上に頼もしく感じたのであった。

足場はありとあらゆる建物での工事に必須の存在です。中には今回のように、高所とはまた違った危険な環境下での作業もあり得ます。そんな大変な仕事であろうと、悠々とこなしてしまう親方の背中を見て、ワカトビたちは成長していくのかもしれませんね。

友達にも鳶の事を教える。

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