鳶人TOP > 最新足場ニュース

次世代足場『SPS(サイレントパワーシステム)』のご紹介

 

枠足場・くさび足場に続く足場として最近活発になりだしている新たな足場、次世代足場。今回はその中でも、『信和株式会社』様と『株式会社スタック』様が共同開発し、6月1日より販売を開始した最新の次世代足場、『SPS(サイレントパワーシステム)』のご紹介をしたいと思います。

その名の通り足場の次の世代を担わんと登場した次世代足場、その最新鋭であるSPS。そこにはどんな秘密が隠されているのかを探るべく、我々鳶人編集部はスタック様の開催するSPS発表会にお邪魔し、担当者にお話を伺ってきました。果たしてSPSの実力とは・・・!?

※こちらの記事も併せてお読みください!
【緊急告知】次世代足場の発表会のお知らせ

 

足場界に新しい風を巻き起こす!これが次世代足場だ!

そもそも、「次世代足場って今までの足場と何が違うの?」、そう思う方も少なくはないかもしれませんね。そこでまずは次世代足場とは何か?ということについてお話していきます。

次世代足場の基本的な仕組みはくさび足場同様に細かいパーツに分かれていて、それらを組み合わせ足場を組み上げていく造りとなっています。見た目もくさび足場に近く、一見してくさび足場との違いはわかりにくいかもしれません。一方でくさび足場との大きな違いとしては、抜け止め機構がついていることで安全性が増し、大組大払が可能になっている点が挙げられます。

これにより、次世代足場はくさび足場に近い仕組みでありながら、くさび足場と比べより高層現場に強くなっています。一般に高層現場は枠足場で施工される事が多いですが、近年では枠足場以外での施工も可能となっており、とりわけ上記の特徴を活かした次世代足場の台頭が目立ちます。

そしてここで更に注目すべきは、次世代足場の基本構造はくさび足場に準拠しているため、施工効率において枠足場を上回っているということです。すなわち次世代足場は従来は枠足場でなければ難したかった高さに、枠足場よりも優れた施工効率で足場を組むことが出来るということになります。これが次世代足場の一番の強みと言えるでしょう。
※例として今回取材させていただいたSPSの場合、既存の枠足場と比べ、なんと40%以上の施工効率向上が見込めるというデータがあります

くさび足場の施工性、柔軟性と、枠足場の強度、安全性。この2つを併せ持った足場が次世代足場なのです。

 

「施工性」と「静かさ」、「安定性」がウリ!SPSはここがすごい!

 

さて、ここまでは「次世代足場」が優れている点についてお話ししてきましたが、いよいよここからは、今回のメインである最新鋭の次世代足場「SPS」の強みについて触れていきましょう。SPSを選ぶメリットは大きく3つあります。

 

2アクションでオッケー!新構造のロック方式で優れた作業効率!

 

sps-5

(写真:SPSに内蔵されている新構造のロック方式)

 

従来の次世代足場は手すりを取り付ける際、①抜け防止を外し、②支柱に取付、③抜け防止をロック、④ハンマーで打ち込む・・・という4アクションが必要になります。このうち抜け防止関連の工程は通常のくさび足場にはないものですが、この抜け防止機構があることにより、次世代足場はくさび足場と比べ、高い安全性を確保しているのです。

そして、SPSの優れている点は手すりと支柱の連結部分が新構造となっており、ポケットに手すりが打ち込まれた際に、自動でロックがかかる構造になっていることでしょう。これにより取り付け時に行うアクションは通常のくさびと同じ、①ポケットに差し込み、②ハンマーで打ち込む。この2アクションで完了してしまうのです。工程が短縮されることで、当然施工スピードはより向上します。

この施工効率の高さが、前項でも取り上げた「枠足場と比較し40%以上の作業効率向上」を可能にしているということです。ちなみにロックがかかっているかどうかは、ロック部の突出で一目瞭然なので、万一のかけ忘れ等のアクシデントもめったに起こりません。
また、解体時にはロックを解除し、ハンマーで手すりを叩き上げるだけ、とこちらもシンプルです。ハンマーによる打撃ポイントが二重構造になっており、打撃頻度による損耗に強くなっているのも見逃せない点ですね。
総じて、新構造を備えた連結部からくる優れた施工効率。これがSPSの一つ目の強みです。

 

樹脂ハンマー施工(推奨)による騒音対策&負担軽減!

SPSは樹脂ハンマーによる施工を推奨しています。というのも、優れた抜け防止機構の存在により、従来のくさび足場と比較して、強く深く打ち込む必要がなくなっているため、騒音対策の観点から金属音の響かず、部材への負担も少ない樹脂ハンマーを用いた方がメリットが多いからです。

インパクトをメインで用いる枠と違い、ハンマーで部材を一つ一つ打ち込んでいく施工方式のくさびにとって、施工時の騒音は大きなネックとなっていた部分でした。そこで現れたのが、このSPSです。

公共機関にて音響試験を実施した結果、SPSを樹脂ハンマーを用いて施工した際の音量は、通常のくさび足場施工時と比べ、全体的に音量(デシベル)が小さくなりました。特に、人が耳障りに感じる周波数帯(2,000~5,000ヘルツ)での平均値は8.61デシベル低減されています。一般的に10デシベル違うと、音量の感じ方は2倍違うと言われており、樹脂ハンマーでの騒音低減が効果的であることがわかります。

樹脂ハンマー推奨によりくさびの弱点であった騒音問題を低減し、部材の損耗も従来より軽減されている。これがSPSの2つ目の強みです。

 

③3点構造で抜群の安定感!SPSは揺れに強い!

 

sps-2

(写真:SPS手摺緊結時の様子)

 

① で説明したように、SPSの緊結部(くさび)は新構造となっています。そして新しくなっているのはくさびだけではなく、くさびを打ち込むポケットもまた、水平配置が特徴的なSPSのポケットとなっております。その最大の強みは、従来の次世代足場と比べ、揺れにくい構造となっていることでしょう。

SPSは業界最大40㎜の幅広ポケットを採用しており、強力な堅結力を発揮するようになっています。更に一般的なフランジ構造と異なり3面支持構造(ポケットの両端と支柱の背の3面で支える構造)の採用により①、②の特徴も併せて、強く打ち込むことがなくともしっかりと楔とポケットがかみ合い、強く何度も打ち込まずとも足場のゆがみが起こりにくく、安定して組みあがるようになっております。

また、このポケットは強度面においても進化しています。SPSのポケットは凹凸の組合せにより、隣り合うポケットと連結する一体構造。持ち合い効果によって片方に強い負荷がかかった際にはもう片方のポケットが共に負荷を受けてくれるようになっており、高い強度を確保しているのです。

揺れにくさと高い強度の両立による安全で安心な施工を保証してくれるのが、SPSの新構造緊結部なのです。

 

大手ゼネコンも興味津々!SPSを求める客層とは?

今回はスタック様開催のSPSの発表会に足を運び、取材を敢行させていただいたわけですが、当然そこには我々以外にも多くのお客様がSPSを知るべく来場していました。そこで我々は発表会の運営担当を務める『株式会社スタック』営業推進部の立野様に、どのような客層がSPSに興味を示しているのか尋ねてみました。

「主な客層はゼネコンさんやマンション等の大規模工事を請け負う会社さんですね。元々枠足場を使っていた会社が多く、すでに6月から4~5現場でSPSを用いたマンション工事の施工が予定されています。」
とのこと。『スタック』様『信和』様両会社への信頼もあってかどうやらSPSの業界における期待値は高く、早くも複数の大手ゼネコンが動き出している様子です。

また、「大規模工事だけではなく、リフォーム系や3~4階建てアパートの施工を行う会社様からも関心を持っていただいている。」ということであり、低中層~高層以上の現場まで、幅広い舞台で活躍できるポテンシャルを秘めている、というSPSに対する業界の評価が見て取れますね。

 

sps-1

(写真:SPS発表会の様子)

 

いかがでしたでしょうか?ここまで最新鋭の次世代足場、『SPS』についてざっと紹介していきましたが、今回触れた3点の他にも、目視でロック状態がわかる新連結方式支柱や、先行手すりや巾木など、改正安衛則に対応した各種部材など、SPSには多くの魅力があります。この記事を見てSPSに興味を持った方、より深くSPSを知りたいと思った方は、是非販売代理店、施工を行う『株式会社スタック』様、製造元である『信和株式会社』様に一度お問合せをしてみてはいかがでしょうか。以下に2社の情報を掲載いたしますので、どうぞご活用ください!

 

株式会社スタック(販売代理店・施工)
・本社 〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜3-23-3 新横浜AKビル4F
TEL:045-474-0001
FAX:045-474-0189
公式HP:http://www.stack-net.com/

信和株式会社(製造元 仮設工業会第一種会員)
・本社 〒503-0311
岐阜県海津市平田町仏師川30-7
TEL:0584-66-4411
FAX:0584-66-4522
公式HP:http://www.shinwa-jp.com/

 

最後に、今回の取材に快くご協力いただいた『株式会社スタック』様、『信和株式会社』様の両会社の皆様には心より御礼申し上げます。

友達にも鳶の事を教える。

新着足場鳶求人

関連記事