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空っ風には負けなくても鳶も寒い!オススメ防寒対策

リアルな声

新年が明けましたが、気温の低下はとどまるところを知りません。冬の建設現場はとにかく寒い!

特に鳶の職場である「高所」は、地面の上と違って風通しも抜群です。空っ風にも負けない、が鳶のカッコよさではありますが、寒いもんは寒い!大寒も間近、冬の鳶装束、防寒対策を先輩鳶たちから聞いてみました。

鳶は「上」でなく「中」に着込め!

鳶のウェア選びで重要な点は「体の自由が妨げられない」こと。特に大事なのが下半身のバランスで、足を高く上げる場面が仕事上多いことから、季節問わずで足の動きが自由になる服装がポイント。

同じ建設業でも、土木や左官作業は「汗をかいたら脱いで調整」が基本で、冬は「上に重ね着」がメインになります。ところが鳶の場合は、足場の上という作業場所の関係から、「脱いで調整」は考えにくいのです(そもそも、脱いだ上着をどこに置いておくんだ!?から、問題になりますよね)

だから、冬の鳶装束は「中に着こむ」が正解。アウターじゃなく、インナーに吸湿速乾性と保温効果が高い、密着性と伸縮性の良いものを選ぶのが鉄板です。冬でも汗はかきますから、洗濯しやすくてすぐ乾くものが望ましいですね。

定番はやっぱり、「ヒートテック」です。上下セットでの価格も安いし、手に入りやすいところも便利。ただ、もともと作業服用として考えられていないので、脇、腰回りなどはちょっと縫製が甘い可能性があり、あまりぴったりしたサイズだと動きづらいかもしれません。購入したらすぐ現場に着ていかず、1,2回着て洗濯してから利用する方がいいでしょう。

昭和レトロだけど効果的な「腰カイロ」

カイロ

寒風吹きっ晒しの現場にずっと立っていると、冷えが特にこたえるのは、太ももから下の下半身です。上半身は動きが多いし、心臓が近いため、冷えを感じる割には冷え込まないものなんですね。昭和な親方の時代から知られている、シンプルな冷え対策は「腰にカイロ」です。

コンビニでも手に入る粘着テープつきカイロを、下着の上から腰に貼ります。貼る位置は背骨と骨盤のつながるすぐ上あたりです。背骨に沿って腰をもむと、気持ちよく感じる『ツボ』があります。その上をカバーするように貼ると効果的です。腰を温めると血行が良くなり、全身の体温を高めに保ってくれるのだそうです。

ただし、調子がいいからと「肌に直接貼る」「同じ場所に毎日貼る」のはNG!低温やけどの原因になります。「なんか痒みがある」というときは、低温やけどになりかけているサインです。すぐにはがして場所を変えましょう。

つま先のしもやけには、足の裏に貼り付けるカイロも予防に効きます。手足の指のしもやけは、血行不良が原因。唐辛子のカプサイシンを添加した靴下なども効果的です。

まとめ

ヒートテック、カイロ、靴下・・・鳶の防寒はとにもかくにも中に着込むのが鉄則です!皆さんもしっかり防寒準備をして、極寒の冬を乗り切りましょう!暖かい春はそう遠くはありませんよ!

友達にも鳶の事を教える。

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