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新人鳶職人に必須の「足場の組み立て等特別教育」とは?

高所作業であり、転落事故等が怖い足場鳶の仕事では昨今、安全教育の徹底が叫ばれるようになってきています。

そこで高所作業員たちがより安心、安全に作業が出来るようにと、平成27年度から新しく、足場の高さに関係なく講習を受ける制度がスタートしました。

その名も「足場の組み立て等特別教育」。現場管理や営業の人間にとって知らないわけにはいかないこの講習について、詳しい情報をまとめてみました。

法律改正でスタートした「足場の組立等特別教育」

これまでは足場の組立や作業に関する法律では、2mを超えない高さの足場であれば特別な教育は必要ありませんでした。しかし、平成27年7月1日より、足場の高さに無関係で、組立・解体作業に携わる鳶職人は、必ず「足場の組立等特別教育」を受けることが義務付けられました。
現状で作業に従事している人は、今年6月までに受けること、と決められていて、その後は特別教育をうけないまま足場の組立・解体作業に従事することはできなくなります。

ただし、補助作業や、足場の上を歩くだけなど、組立、解体に関わらない場合や、脚立足場などの簡易的なものでは受講の必要はありません。

鳶職人は、最終学歴の規定などもないため、15歳を過ぎたばかりなどの若い年代から入門するケースも多く、比較的、入門しやすい職業だと考えられてきた傾向があります。18歳以下の職人の場合、受講することはできますが、労働基準法との関連により、実際の作業に従事するのは19歳以降、という決まりになっています。

最短3時間で終了!受講できる場所も多いメリットあり

足場の組立等特別教育の受講必須、なんて言われるとなんか大げさな感じがして、「どんな難しい特別教育」をさせられるんだろう!?と、オソレオノノイテしまう鳶もいるんじゃないでしょうか?

心配はご無用、特別教育と名付けられてはいるけれど、実際の講義はほぼ、聞くだけです。授業の内容は厚生労働省の基準に合わせて作られていて、基本的に全国どこでも内容での大きな差はありません。更に地域や団体によっては短縮コースで受講できる特別教育のコースを用意している場合もあります。

通常であれば6時間程度で完了する特別教育ですが、(財)中小建設業特別教育協会のように、
足場の組立て等特別教育、足場の組立て等特別教育(短縮3時間コース)を用意して、現場と特別教育の両立をしやすくしてくれているところもあるんです。

忙しい新人職人のためにWeb完結の有料講座も!

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現場が立て込んでいて、受講のための時間をやりくりするのが難しい!だけど、早く受講してくれないと現場に出せない!講座の開催時期が合わない、場所が遠い、など、受講がスムーズに受けられない状況の時ってあると思います。

そんな時に便利なのが、インターネットで完結する、Web受講です。

例えば一般財団法人 建設不動産総合研修センターでは、「足場の組立等作業従事者(新規者)」として、Web講座を定期的に開催しています。 労働安全衛生規則第36条39号に準拠したEラーニングで、必要なテキスト、終了証はダウンロードできるしくみです。通所型の講座と同じく、新規者は6時間、実務経験者は3時間の特別講座をネットのみで受けることができます。

費用は9000円から、とリーズナブルな点も良いです。(テキスト、終了証発行手数料含む)

受講期間は申し込み後60日間とゆとりがあり、新人研修の間に並行して受講してもらっても良さそうです。

https://www.tokubetu.or.jp/shubetsu_ashibatokubetu.html

友達にも鳶の事を教える。

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