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【知って得する!足場の種類特集】枠組み足場 編

数多くある足場の種類、その一つ一つの概要を紹介して行くこのコーナー。今回は現在の足場業界で最も主流となっている足場、「枠組み足場」についてご紹介します。

 

大組大払しで一気に施工!高層建築工事に最適な足場! 

枠組み足場

(出典:http://www.builmax.jp/business4.html

枠組足場(わくぐみあしば)とは、鋼管を門型に溶接された建枠にジャッキベース・交差筋違・鋼製布板等の基本部材を組合わせ、積上げて構成する仮設足場の事である。主に建設現場のビルの外壁面に沿って設置される。

その基本構成部材は、建枠・ジャッキベース・交差筋違(ブレース)・脚注ジョイント(連結ピン)・アームロック・鋼製布板・階段枠・梁枠・壁つなぎ・手すり柱・手すり・手すり枠となる。 最初に昭和27年米国ビティスキャホード社より輸入した事から、建枠の事をビティ、枠組足場の事をビティ足場と呼ぶ場合がある。
(出典:wikipediaより)

枠組み足場の一番の特徴は、なんといっても建わくの存在です。建わく、布板、ブレースの三部材が枠組み足場を構成するメインとなっております。単純なパーツ数が少なく、その分一つ一つのパーツが大きいのが、ユニット化され細かく部材が分かれているくさび足場との外見上の大きな違いと言えるでしょう。
(ちなみに、くさび足場が国内で初めて開発された足場の商品名から来ているのに対して、枠組み足場が最初に輸入された会社名から「ビティ足場」と呼ばれていたというのは、地味に知られていない小話ではないでしょうか?私は調べるまで知らない情報でした・・・笑)

また、この足場は、あらかじめ組んでおいた足場をクレーンでまとめて吊って組み立てや解体を行う大組、大払しと呼ばれる工法が可能なのも強みの一つです。これにより、組み立てや解体が容易であること、部材自体が比較的軽量であり、座屈に対する抵抗性も大きいこと、また、部材の強度上の信頼性が高く安全性も高いこと。これらの理由から枠組み足場は現在、本足場、棚足場として最も多く使用されている足場です。

枠組み足場の主な用途としては、建築工事用、橋梁工事等の土木工事用の足場として用いられています。特にくさび足場が苦手とする30mオーバーの高層建築において、枠組み足場は最も力を発揮します。逆に低層や戸建てのような複雑な造りの現場にはさほど向いておらず、こちらはくさび足場に活躍の場を譲る形になるでしょう。

大組大払しと安全性の枠組み足場に、同じく安全性を兼ね備え、かつ小回りの利くくさび足場。この2つの足場が、現在の足場業界の中心となっているのです。

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