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ワカトビ第2回!運命の足場会社に出逢おう!〜良い足場会社の選び方〜

良い足場会社の選び方

こんにちは!ワカトビ連載第2回目。
前回は序章と致しまして、鳶職人になりたいと思った動機について考察してみました。
もしかしてあれから、「鳶職人の世界に興味がある!」という方もいらっしゃるかもしれません。だとしたら、この連載を初めて執筆している甲斐があったってもんです!笑 とても嬉しいです。

第2回では、鳶のキャリアについて考えてみたいと思います。
世の中にあるいろんな職業にはそれぞれキャリアがありますよね。
わかりやすいのはサラリーマン。平社員から係長、課長、部長、役員、社長。
活躍を続ければ出世をしていくし、活躍できなければ平社員のまま、なんてことも。
では鳶の世界のキャリアはどんな感じでしょうか。
結論からいうと鳶の世界でもやはり行き着く先は「社長」です。そこまでの流れを見てみましょう。

●そもそも鳶の身分ってどうなってる?
これは大きく分けて2種類に分かれます。ズバリ正社員と個人事業主です。
それぞれのメリット・デメリットは以下のようになります。
正社員・・・安定している反面、個人事業主に比べて給与は安め。福利厚生もついてくる。
個人事業主・・・不安定ながら自分の才覚一つで儲けを増やせる。確定申告で節税できるがめんどくさい面も。
鳶職人は個人事業主の形態が圧倒的に多いです。
やはり自分の腕で稼ぐんだ!というタイプが多いのでしょうね。
業界外の人から見てもそういうイメージが強いのではないでしょうか?

●正社員タイプの鳶のキャリア
これは各会社さんによってまちまちですが、よくあるパターンは鳶職人として現場を理解したあと、営業系に進むか、現場系に進むかにキャリアが分岐します。
営業系の場合はそこから営業所長に、現場系の場合は新人鳶の指導だったり安全担当になったりします。現場系は独立して職人会社を起業する場合もあります。
独立する以外はサラリーマンなので、社内の出世コースをしっかり見極めて頑張ってください。

●個人事業主タイプのキャリア ステップ1 日当
サラリーマンではない個人事業主タイプは安定性は低いですが、能力一つで大きく稼いでいけます。
まず初心者の場合、報酬は日当制で始まることが多いです。
地域差がありますが関東エリアだと新人鳶で日当8000円~10000円ぐらいが多いです。
その後、キャリアを積んでいくと日当が上がっていきます。
日当2万円以上もらえる親方も普通にいます。
●個人事業主タイプのキャリア ステップ2 請負
日当制で進む職人もいますが、「請負」という形態に移行するパターンも多くあります。
これは足場の営業さんが獲得した現場を一定割合の金額で仲間数人で工事を請け負うことを指します。
ちょっとわかりにくいですね。具体的に説明します。
足場会社の営業さんが100万円で足場工事を獲得してきた→50万円でその足場工事を請け負う→50万円を仲間で分け合う(リーダーが分配します)
この請負という形態になると一般的にリーダーは日当制に比べて大きく稼げるようになります。
ただし自分ばかり得するような分配は仲間からの反感を買ってしまうので面倒見の良さやバランス感覚も大事になってきます。
※請負率は各会社・現場でバラバラです。上記の例は参考程度にご理解ください。

●個人事業主タイプのキャリア ステップ3 独立
仲間が増え、売上が増えてきたらいよいよ法人化も検討する時期です。
月に60万円以上の粗利が残れば法人にしたほうがよいという意見もありますが具体的には税理士さんに相談ください。
法人化すればあなたはいよいよ社長です。
今までいろんなものを足場会社から借りていたので請負率は50%ぐらいでしたが、自社でトラックや資材を用意すれば率はどんどん良くなっていきます。
最終的に、資材もお客さんも自分で確保できれば100%自社の売上になります。
ここまでくれば鳶職人というより社長として会社をどう大きくしていくかにシフトしていくでしょう。営業、資金繰り、福利厚生、採用活動、銀行対応といったあらゆる仕事が待っています。

●まとめ
以上、鳶としての理想的なキャリアを説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
次回第3回ではこのキャリアを阻む、「間違いだらけの会社選び」をお届けします。
変な会社を選ぶと大変なことになっちゃいます。ぜひ次回をお楽しみに!

友達にも鳶の事を教える。

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