第1回 足場鳶という仕事の魅力。

信和 三上浩一

高速道路など橋梁を手掛ける会社から、10年ほど前に現在の会社に転職してきたという三上さん。大きな建築物の仕事から戸建の足場が中心の今の会社に転職した理由は何だったのか?

「この会社に入る前から鳶をしていましたが、以前の現場は高速道路などにあるコンクリート橋でした。そうなると、全国各地に行かなければならなくなります。また現場に1年間滞在することもありました」

しかし、26歳で結婚したのを機に転職を考えたという。

「やはり新婚なのに妻と1年間も会えなくなるというのは、ちょっとどうかなと(笑)」

子どももすぐ生まれ、本気で転職先を探すようになったという三上さん。やがて見つけた今の会社は戸建の足場が中心のため住居から近い場所が多く、現場に1年間滞在などということは無いそうだ。

また、転職したもう一つの理由には、正社員になって安定したかったというのもあったそう。家族ができたことで、先々のことを考えるようになったのだろう。

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その子どもも、現在は中学3年生になったという。

「娘なんですが、最近反抗期を迎えて(笑)。でもそれがまた、親から見るとかわいいんですよね。憎たらしくない」

それにしても、せっかく家族と過ごす時間を大切にするために転職したのに、娘さんと一緒に出かけたりするのが減ったら悲しくないだろうか。

「もともと1人で映画を見に行ったり、買い物に出かけたりするのは好きなので。妻と娘と一緒に買い物なんかに出かけたら、何を買うにもいちいち時間がかかって(笑)。私はパパッと決めるのに。だから1人のほうがストレスはないんです」

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そのため休日は家族と買い物、というよりも1人で出かける事が多いそう。

「鳶という仕事はオンオフのメリハリをつけないと、ストレスがたまってしまいます。休みの日は、仕事を忘れ、出先で足場があっても見る事はありません。そして好きな映画を誰にも邪魔されずに見る。それが私のルールですね」

友達にも鳶の事を教える。

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