職人と管理の両立・・・仕事はしんどい。でも今はもう、「迷い」はない。

安保さん4

社会人にとって、「仕事を任される」ということは、そのまま会社や上司から高い評価を受けているということを意味する。未熟な人間や信用できない人間に、大事な仕事を任せる会社などあるわけがないからだ。

当然、より優れている人間、期待されている人間にはそれだけ多くの仕事が任されることになる。いくら能力があっても複数の仕事を上手くこなすのは非常に難しいはずだ、中には重責や忙しさに参ってしまう者も少なくないだろう。
それでも、何とか仕事に食らいつき、やり切った人間、やり通した人間が、一つ先に進む人間、周りの上に立つ人間になれるのだろう。

今回インタビューを受けてくれた安保祐希さんは、まさにその一つ先に進めるかどうかの瀬戸際で戦っている職人である。

迷い、乗り越え、確信した足場鳶という天職

安保さんは今年で27歳、足場鳶歴9年の職人。足場の世界に入ってからはニ建一筋でやってきたという彼は、今では現場の中心で、他の職人たちを引っ張る存在だ。
そんな彼も初めてすぐの頃は、この仕事に対する「迷い」があったという。

「18歳の時に結婚するとなって、しっかりとした仕事に就こうかなと思った時に先に会社に入っていた友人の紹介で二建に入り、鳶を始めました。でもやり始めて1~2年は辞めようかと思った時もありましたね。この仕事は本当に自分に合っているのかなって。」

自分と、自分の仕事が相性が良いのかどうか。ともすれば数十年間の付き合いになるわけだから、これは大変重要な問題だ。
しかしながら同時に、この問題はすぐに答えの出ない話でもある。結局のところ、答えを出すには実際にやって確かめるしかない。

「でも、その悩んだ時期を乗り越えたら思ったんです。『やっぱこの仕事だな』って。」

足場は他の現場仕事と比べても特に内容が難しく、本来ならばそれに負けない高い情熱を求められる仕事だ。迷いや不安を抱えた状態で現場作業を続けていく、という日々は相当にしんどかったはずである。
それでも諦めず、投げ出さずに足場と向き合って彼が出した結論が、「やっぱこの仕事だな」なのであった。そんな安保さんは現在、非常に忙しい毎日を送っているという。

「9年目になった今は現場から管理から何でもやってますね。ある週は親方やサブとして現場で働いて、次の週はずっと大きな現場の管理で入って、といった感じで。」

現場の最前線で働く職人と、彼らを後方で指揮しまとめ上げる管理。安保さんは今、丁度その中間地点にいる。
経験を積み次のステップに進むためとはいえ、二つの仕事を並行して行うというのは並大抵の労力ではないだろう。今の安保さんは恐らく新人の時以上にしんどい時期にあるはずだ。

それでも、今の安保さんには「迷いはもう全然ないですね」という。
自分を育ててくれた二建という素晴らしい会社。ここでもっと上の立場になりたい。その為には、毎日の仕事をきちんとこなし続けるしかない。だから、ちゃんとやる、最後までやり切る、と。
彼の言葉の節々から垣間見える意志の強さ。それは、かつて答えを出すために迷い、苦しみ、乗り越えた末に得たものなのだろう。そう、強く感じさせてくれる話だった。

ちなみに安保さん、この若さで二人の娘さんと一人の息子さん、合わせて3児のパパでもある。思春期真っただ中なお年頃の上の娘さん含め、親子仲は至って良好とのこと。安保さん自身も普段は忙しい分、たまの休日などに出来た家族の時間は大切にしているという。こういった家族の愛が、今の彼と、彼の情熱を支える原動力の一つとなっているのだろう。

image1

(写真は安保さん家族とと彼の兄弟家族との食事会の風景)

インタビュー後編に続く・・・

友達にも鳶の事を教える。

新着足場鳶求人

関連記事