向上心の源流は、会社や先輩への「感謝」

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足場鳶職人安保祐希。彼が務める二建という会社の大きなカラーの一つに、「家族、仲間の繋がりを重んじる」というものがある。

良い環境なくして良い仕事は出来ない。まずは自分の一番身近な部分を充実させて行って欲しい・・・そんな理念がよくわかるエピソードを、安保さんから幾つも聞くことが出来た。

(インタビュー前編:職人と管理の両立・・・仕事はしんどい。でも今はもう、「迷い」はない。

「社長は自分たちの誕生日には毎年まとまった休みをくれるんですよ。いつもみんなに迷惑かけてるから、誕生日くらいは家族旅行でも行って来いって。」

言うまでもないことだが足場の世界において、人工の数はそのままこなせる現場の質、量に直結する。仕事が薄い時期ならまだしも、平時に腕の立つ職人を複数日休めるような工程を組む・・・容易く出来るものではない。だが、二建にとってそれはやって当たり前、あって当たり前のこととして捉えられている。

そこには勿論職人をねぎらう意味もあるが、それ以上に普段忙しく家族との時間が作りにくい職人たちに、年に一度くらいは思いっきり家族の絆を深める時間を作ってあげたいという思いがあるのだろう。職人たちにもその考えが行き届いているから、仲間の誕生日休暇に嫌な顔をする者もいない。「良い家庭環境を維持できているのも、会社の理解と助けがあるからだ」と、安保さんは言う。

何よりも最初に職人ありき、仲間ありき、家族ありき。これが二建イズムである。

先輩、社長への感謝・・・受け継がれる「二建」流

もう一つ、二建のカラーを象徴するようなエピソードがある。後輩への指導について尋ねたときの話だ。

「一番最初に自分が教えてもらったように、優しく教えるようにしています。足場という仕事の関係上、危なかったり気を抜いていたりしたらどうしても偉そうに言ってしまうこともありますけどね(笑)。その時は、後で必ずフォローはしているつもりです。実習生の子も言葉が上手く伝わらない分、しっかりと横についてあげて、実際にやらせて教え込んだりしています。」

実習生と職人の人間関係。これもまた、足場の世界において重要な問題だ。言葉の違いや育った文化の違いなどから、彼らが良好な関係を築くのは簡単なことではなく、仲が悪かったり連絡伝達ミスが起こったりと、職長や現場管理が頭を悩ませる原因になっている・・・なんてことは現場ではよく聞く話である。
安保さんはそんな彼らに対しても、先輩として、仲間として正面から接することを心がけているという。どんなに忙しい現場でも、少しでも時間が出来れば彼らに技術指導を行う。現場と指導の両立は大変だが、安保さんはどちらも手を抜かない。それは彼自身の真面目な人間性から来るものであり、自分をここまで引き上げてくれた先輩方への恩返しでもあるのだろう。
そして、そんな彼の背中を見たワカトビや実習生たちにもまた、二建イズムは受け継がれていくのだろう・・・。インタビューの合間にちらりと見えた、若い職人たちと実習生が楽し気に談笑する光景を見て、私はそう強く感じた。

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(写真は実習生と安保さん家族の食事会の様子である。実習生と職人の距離がここまで近い会社というのもあまりないのではないだろうか。)

育ててくれた会社の為、もっともっと上の立場になりたい。

安保さんは自身の将来像についてこう語る。

「もっと上の立場になりたいですね。具体的には安達さん(前回インタビュー参照)のように段取りや営業を任されるようになって、二建という会社でもっと幹部に近い立場になっていきたいなと思ってます。」

安保さんは新人の頃、安達さんの指導を受けて育ったという。現場の職人から管理、営業とステップアップし、現在は社長の右腕となった安達さんの背中を追っていた安保さんが、自らも高い向上心を持ち、より高いステージに上がっていきたいという思いを抱くようになったのは、ある意味自然な流れなのかもしれない。

「うちは毎月末にミーティングでその月の業務成果を報告するんですよ。そこで社長や幹部に褒められるとモチベーションが上がりますね。『頑張っているらしいな!周りからよく言われるぞ!』って・・・やっぱり、周り(お客さんや協力会社)からの評価ってのは一番嬉しいです。」

安保さんは会社の事を語る際、「感謝」という言葉をよく使う。
自分を鍛えてくれた安達さん。いつもお世話になっている二宮社長。会社の集まりとは関係なしに、家族ぐるみで付き合える仲間たち・・・自分を取り巻く人々を指して、彼は「感謝しかない」と繰り返し口にする。
仲間や家族を重んじ、周囲への感謝を忘れない。まさしく、二建という会社が掲げる流儀そのものである。彼の実直で誠実な人柄の裏には、しっかりと「二建イズム」が刻まれているのだろう・・・そんな印象を受けた。

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最後に筆者は、「安保さんにとって、足場鳶という仕事はどんな存在か?」と尋ねてみた。すると彼は、笑ってこう答えてくれた。

「誇れる仕事です。自分の周りでは鳶やってる人がいないから、『しんどいんじゃないか』とかよく言われますけど・・・しんどい中にも楽しさがあるから、だからこの仕事を続けてます。」

真面目に、ひたむきに、それでいて楽しみながら仕事に打ち込む。そんな安保さんの背中を見て、きっとこれからも新たな「二建イズム」を受け継ぐものがそだっていくのだろう。

友達にも鳶の事を教える。

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