新しい活躍の場をお探しの皆様に鳶職人という職業を紹介しようというこの特集も第三回となりました!いよいよ最終回となる今回は、すべての仕事選びにおける重要なファクター、「鳶職のメリット、デメリット」についてお話していきたいと思います!鳶のいいところも悪いところも全部ひっくるめて、ドドンと紹介させていただきますよ!
必見!鳶のいいところ、悪いところ
まずは、あえてとび職のデメリット・・・すなわち、他と比べて悪いところやしんどいところからお話していきます。鳶をオススメするはずの記事でこんなこと書くのはどうなんだとも思いますが、鳶に興味を持ってくれた皆さんにいやなところを隠して見せるのは不誠実ですからね!この記事では鳶という職業をありのままにお伝えするつもりです!
①、きつい仕事である
鳶は俗に現場仕事、肉体労働と言われる仕事です。当然ながら重い足場材を運搬するなど、体を使う作業が多くなり、室内でパソコンに一日向かっている一般的なデスクワークよりも、体力を消耗するきつい仕事なのは間違いないでしょう。また、外での作業がほとんどなので、夏の暑い日や雨の日などは普段よりもさらにつらい仕事となってしまうこともあるでしょう。
ですが・・・この点に関しては、意外に慣れてしまうものです。と言うのも、足場材の運搬や受け渡しなどの作業で一番重要なのは、実は筋肉ではなく、技術やコツと呼ばれる部分なのです。それもそこまで難しいようなものではなく、感覚が掴めれば割とすぐに体得できてしまいます。
実際に作業員さんを見てみると、みんながみんなムキムキのマッチョというわけではなく、むしろ普通の人より痩せてるんじゃないか?なんて人が平然と作業していたりするものです。最初は戸惑うかもしれませんが、早い人だと入って一月もすると他の職人に交じって足場材をほいほい運んでたりするもが面白いところです笑。
また、足場で作業をする以上避けて通れないのが高所作業ですが・・・これに関しても、慣れという他ありませんね笑。ただ、現在の足場は法令によって徹底した安全作業を行うよう定められているので、普通に作業を行う以上落下事故等の危険なことは起こらないようになっていますのでご安心ください。
②、トラック移動の多さ
鳶職人は基本的にトラックで現場まで移動します。それはすなわちトラック運転の機会が必然的に増えるということでもあります。現場によっては片道一時間以上の運転なんてのもざらであるため、トラックの運転の難しさも相まってドライバーに負担がかかってしまうのは間違いないでしょう。
免許がない、或いは運転に自信がない人は当然助手席に座るという選択肢もありますが、現場の数やトラックの関係上運転手はいくらいても困らないので、足場会社にいる以上どうしてもどこかで運転する機会は出てくると思います。(中には鋼の意志で絶対に運転しないという人もいたりしますが・・・)
よって、これは人によりますが、運転するのであれしないのであれ、車移動が苦手な方には苦痛となってしまう可能性はあります。もちろん、これもしばらくすればたいていは慣れてしまうとは思いますが・・・こればかりは、現場仕事である以上どうしても避けられない部分ですね。
さて、ここまでは心を鬼にして鳶のデメリットを語ってきましたが、ここからは鳶のメリットを存分に話させてもらいましょう!鳶という仕事には今言ったデメリットを補ってお余りあるいいところがたくさんあるんですよ!(鳶の魅力に関しては、同記事第一回でも触れているので、併せてお読みください!)
①、給料の高さ
何よりも鳶を語るうえで欠かせないのが旧両面の好待遇です!鳶の世界は実力とやる気さえあれば若くともどんどん給料が上がっていきます。具体例をあげると、「鳶人インタビュー」で取り上げている工藤和也さんという21歳の職人さんが月当たりに貰う給料は、なんと日本の40代前半男性が稼ぐ平均月収に並びます!
20前後にして既に役職付きのサラリーマンと同じレベルのお金が貰える。若くしてここまでの高給を得られる職業はそうはないでしょう!
②、しっかりと自分の時間が取れる
スーツを着て働くサラリーマンの中には、土曜も日曜もなく毎日電車で通勤し、帰宅は深夜をまたぐ。そして帰ったら帰ったで持ち帰った仕事をやらないと・・・なんて業種も少なからず存在します。残業代やら手当やらでいくらお金を稼げても、時間がないせいでそのお金を使えない・・・仕事が生きがい!という人にとってはなんてことはないかもしれませんが、自分の時間はきちんと確保したい!と考える人は多くいるはずです。
その点、鳶という仕事は朝集まって現場に行き、決められた時間内に作業をこなし、帰ってくる・・・といったように、基本的に一日のスケジュールが固まっており、毎日そう遅くない夜には安定して帰れます。また、現場が動いていないとそもそも作業が出来ないので、休みの日はしっかりと休みとしてとれる場合が多いです。さらに、現場作業は現場で仕事が完結するため、仕事が終わってもうちに帰って続きを・・・なんてことにもなりません。一日の作業が終われば、もう余計なことを考えずに空いた時間を使えるのです。自分の時間を大切にしたいと思う方々にとっては、まさに理想的な仕事といえるのではないでしょうか?
③、体力、筋肉が身に付く
シンプルにガタイがよくなります。仕事をしながら筋トレが出来る仕事はそうそうないです!また、肉体労働はデスクワーク系の仕事に比べると、脳にかかるストレスが少ないといわれています。従事しているだけで健康になれる仕事!・・・というとなんだかいかがわしい通販番組のようなうたい文句ですが、事実なのだから仕方がないです笑。
以上となります!確かに鳶は作業内容の関係でどうしても会うあわないがでてしまうので、万人に向けた仕事とはいいがたいかもしれません。それでも、我々は鳶という仕事をやりがいと魅力にあふれた素晴らしい仕事だと自信を持ってお勧めできます!その魅力を伝えるために全三回にわたって今回の記事をお送りしましたが、何よりもこの仕事は実際に一度やってみなければその魅力を全て伝えることは難しいでしょう。
足場会社には正式な職人以外にも、お試し期間や副業としてのバイト職人を募集している会社が多く存在します。もしこの特集を機に鳶に興味をもってくれた方がいらっしゃいましたら、近くの足場会社へ気軽に連絡してみてはどうでしょうか?
友達にも鳶の事を教える。