現場はハードな男の仕事。女性とは縁がほとんどない世界・・・と思われていましたが、それももう過去の話です。
実は最近、現場系女子がじわじわと増えてきているらしい!という話を鳶人編集部はキャッチしました!
早速噂の真偽を確かめるため我々は日本建築仕上げ学会「女性ネットワークの会」主査 熊野康子さんにお話を伺ってきました。建設業界に流れ込んできた新しい波とは一体・・・!?
女性の建設業界進出の為に!これが女性ネットワークの会だ!
バリバリの男社会である建設業界にあって、まだまだマイノリティである「現場で働く女性たち」。彼女たちに共通して言えることは、身近な仲間、特に頼りにできる同性の先輩が決定的に不足しているということです。
現場の基本的なことは男性作業員でも教えられますが、女性の視点からアドバイスをくれるわけではありません。会社というコミュニティにあって、どうしてもぽつんと浮いた立ち位置になってしまう。この辛さは現場系女子なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
そんな彼女たちが、支え合い、意識を高めていけるような、そんな会社間を超えた横のつながりを作れるようにと発足されたのが「女性ネットワークの会」なのです。
(『POWERWORK』様より提供)
「女性ネットワークの会」の主な活動内容は現場見学会や講演会、建築分野における研究内容の発表会などです。
一見、こういった団体としては至ってオーソドックスな内容に思えますが、女性ネットワークの会の場合は、これらのイベントが終わった「後」が、少し特別なものになっています。
実は女性ネットワークの会は見学会や講演会の終了後に、女性を対象とした意見交流会を行っているのです。
現場で働く女性にとって、普段男性相手には話せないようなことや、現場で働く女性ならではの悩みを同じ仲間と相談、共有できる場は大変貴重です。会員外でも気軽に参加できるということで、このガールズトークを目的に女性ネットワークの会の講演会に足を運ぶ現場系女子が数多くいるのだとか!これらのイベントは関東を中心に定期的に開催しているので、興味がある方はぜひ一度連絡してみるといいでしょう!
女性ネットワークの会から見た、現場と女性のイマ
さて、いよいよここからが本題です。果たして、現場系女子が増えているという話は本当なのか、熊野さんに聞いてみました。
「はい、確かに最近、女性の施工管理の数は増えていますね。ゼネコン各社は積極的に女性社員を取り入れており、今年度新入社員のうち2割が女性、なんて会社もあります。建設業界が人材不足で逆風に立たされる中、女性が働きやすい環境を作りをしようという動きが業界
全体で起こり始めていますね。」
なんと、建設業界全体で女性を受け入れようというムーブメントが起こっているということです。・・・皆さん、ご存知でしたか?
近年の建設業界はなり手不足が深刻化しています。その要因として、キツイ、汚い、危険といった所謂3Kイメージや、仕事内容から女性には向いていないだろうとされていたことによる「門戸の狭さ」が挙げられます。
そこで今業界内で起こっているという女性受け入れの流れが上手く進めば、イメージの向上と人手不足が一挙に解決されることが期待できるというわけです。なるほど、これは現場で働く人間としては非常に喜ばしいお話ですね!
しかしながら、良くなってきているとはいえ、現状はまだまだ環境が整備されているとはいい難い状況なようです。現場系女子の増加を阻む壁とは・・・?詳細は明日の後編でお話します!こうご期待!
友達にも鳶の事を教える。