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鳶はここにこだわる!ハーネスのタイプあれこれ

高所で移動しつつ作業する鳶にとって、一番怖い事故はやはり「転落」です。

そんな鳶職人たちにとって、ハーネスは命を守ってくれる大事な安全装備の要。とても重要なアイテムです。
戸建て専門の鳶職人には縁の薄い装備かもしれませんが、安全に関してうるさくなりつつある昨今の建設業界、いつ「うちの会社も来月からフルハーネスな!」なんて話にならないとも限りません。
多様な種類があり、人によって好みも大きく分かれるハーネス。これからハーネスを使うことになった方も、今はまだ触ったことのない人も、いざという時に備え、ハーネスのタイプについて勉強しておきましょう!

フルハーネスのタイプ

鳶職人のフルハーネス装備姿は、ニッカ(七分)に並んで、鳶のカッコよさを表すポイントの一つになっています。職人自身にとっても、ハーネスを装着すると「さあ、上がるぞ!」と気が引き締まる人も少なくないのではないでしょうか?高所作業をしない人には全くご縁のない装備は、素人さんからみると「モビルスーツのパイロット!?」見たいにも映るようです。カッコイイですね♪

さて、そんなフルハーネスの果たす役割は「落下防止」です。鳶職人が万一にも足場や鉄骨の上で足を滑らせた、踏み外したようなとき、安全ロープとハーネスが転落を防いでくれます。

ハーネスにも種類があり、日本語では「安全帯」とも呼ばれます。簡易的なタイプでは胴体に回して使うベルトのようなタイプを指すこともあるようです。

鳶職人が利用するタイプは「フルハーネス」といわれる、体全体の体重をささえてくれるタイプで、フルハーネスの中にも

・V字型
・水平型
・X型
・Y型
・H型

などの色々なタイプがあります。

 

ha-nesu

 

タイプ別について↑こちらのサイト『ハーネスプロ』さんにも詳しい説明が載っています。

鳶職人さんにお馴染みなX型とY型

鳶職人さんが利用するフルハーネスの主流は、X型とY型がメインです。X型は、背中側の型ベルトが、それぞれ反対側の腰につながるタイプで、後ろ姿が「X」に見えるものです。肩ベルトの安定感が抜群で、体にフィットした感覚が高いのが特徴です。腰の下で太ももを固定するベルトともつなげられているため、全身を支えてくれる安定感が抜群です。
太ももを固定してしまうので、幅の広いズボンだともさもさして、使いづらい可能性があります。

Y型は、両肩のベルトが背中の中ほどで1本にまとまって、股ベルトにつながるタイプ。後ろ姿が「Y」に見えます。七分を愛用する鳶なら、太ももを固定していないこちらのほうが扱いやすいです。X型では太ももを固定する脚のベルトが膝より下についていて、腰回りがすっきりしているのも特徴で、腰ベルトに得物をたくさんつける必要がある鳶職人からの人気が高いそうです。

選ぶときは安全基準にも注意!

厚生労働省は「地上2m以上の場所」で作業するときは、安全帯の装着を義務付けており、安全帯そのものも、「厚生労働大臣が定めた「安全帯の規格」(平成14年2月25日 厚生労働省告示第38号)」に適合したものを、事業者の責任において使用させなくてはいけない、と義務づけています。

テキトーな安っぽい安全帯をいい加減に着けたり着けなかったりしてたら、自分が危ないうえに親方・社長にも迷惑がかかるってことですね。

安全帯は使用する状況に合わせて材質やタイプを選ぶことも重要だそうです。鳶職人向けフルハーネスブランドについては、別記事でご紹介したいと思います。

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