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職人の「賢さ」をバックアップ!鳶職人の「特殊能力」を知ろう!

突然ですが、鳶人担当ライターは猛烈に怒ってます!!!

鳶職人に有益な情報を提供しようと、某知恵サイトの質問を見ていて、

「鳶職人は低学歴」
「バカが多い」
「大卒は選ばない仕事」

などなどなど、失礼な回答を多数目撃してしまったからです!
おそらく、回答者は職人ではなく、実際の鳶を知らない人間に違いないでしょう。鳶職人の頭の良さは、いわゆる「学力」じゃ分からないことを知らないから、こんなアホな回答をつけるんです。

職人の能力は現場で磨かれます。現場を知らない人に、成績表に出せない鳶の特殊能力が分かるわけなんかないんです!

というわけで、今回は担当ライターの独断で、鳶のもつ特殊能力をご紹介しましょう!

鳶の特殊能力その1・・・身体感覚では平衡感覚と柔軟性・筋力が秀逸!

現場で高所をホイホイと軽い足取りで歩く職人たち。下から見ていると「怖くないの?」とこっちがビクビクしてしまうこともあります。鳶の特殊能力で、最もよく知られているのは、この優れた平衡感覚と、それを支える体の柔軟性と筋力でしょう。

足場の上でスムーズに動くためには、バランス感覚の敏感さと、微妙な体重移動を支えてくれる体の柔らかさ、部材の重さを支えてびくともしない筋力が必要になります。

生まれ持った資質も多少は関係しますが、職人として場数を踏むうちに、徐々に鍛えられて、無駄な動きも減っていくことで、身に着いて行く感覚です。

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鳶の特殊能力その2・・・スルドイ眼力はタテヨコ斜めをしっかり把握!

鳶職人を始めとする建築関係の職人さん全般が持っている、独特の「寸法」「平行・直角」に関係する特殊能力です。熟練職人ほど、その正確さはものすごく、毎日水準器やメジャー、部材と格闘するうちに磨かれていく能力だと言えます。足場の場合は、ちょっとした傾きが、上に行くほど大きなズレとなっていくわけですから、その厳密さはとても重要になるのでしょう。「職人の目には目盛りがついてる」「水準器内蔵型アイ」などのジョークが出るほどで、日常生活のちょっとした場面でも「思わず、きっちりやりたくなってしまう。」という人も多いようです。

職人や利用者全ての安全がかかっている「責任」が磨いてくれる能力だといってもいいかもしれません。

鳶の特殊能力その3・・・独特の空間認知能力で見えないものも「見えて」ます!

鳶職人の特殊能力でも、仕事の段取りから、作業の良し悪しまでを支えてくれるのが「空間認知能力」です。これは、図面から将来でき上がる建物の姿を読み取る力であり、同時に、組むべき足場や鉄骨などの部材をどのように配置すべきなのかを瞬時に見極める力へつながっていきます。

平面図は2Dの世界。これを頭の中で3Dに組み上げていくわけです。図面は縮小されて書かれてますから、これを実寸に直して、何もできていない空間へ描き出せる力は、教科書や机の上だけでは学べないことです。

鳶の頭の中には、CADが組み込まれているようなもの。「アホではできない」と言われるのも良くわかります。

鳶の特殊能力は磨き抜かれることで開花する!

いかがでしたか?「俺、こんなんできねえ!!」と青ざめている新人君は、心配しなくても大丈夫!鳶職人のもつこれらの特殊な能力は、実は「誰でも持っているもの」を極めた結果、ハイレベルに変化したものなんです。何よりもまず鳶職人に必要なのは「忍耐」です。最初は辛くとも、へこたれず先輩たちの仕事についていければ、自然に進化していくものなんです、頑張りましょう!

友達にも鳶の事を教える。

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