――彼は外国人実習生として、鳶の技術を勉強するためにベトナムからやってきた。
彼ら実習生はとにかく真面目だ。慣れない日本語が飛び交う環境で、高所での複雑な作業を覚えるのは簡単ではない。それでも、彼らは腐らずひたむきに仕事に向かう。自分のスキルアップ?母国に残した家族の為?それとも親方が怖いから?理由は当然人それぞれ。唯一共通して言えるのは、彼らが貴重な戦力で、大事な職人仲間だってことだ。
深夜だろうとお構いなしに煌々と輝き、賑わいを見せる日本の夜の街。彼はどんな気持ちでその景色を見ているのだろう。
友達にも鳶の事を教える。