――トラック。それは鳶職人たちの足であり、現場に着いてからの職人たちの前線基地であり、そして何よりも、足場を組む上で無くてはならない資材を運搬する大事な商売道具だ。
トラックに資材を積む時に考えるべきことは多い。当日現場で使う資材をちゃんと積み切れるか。前後左右何処か一方に重さが偏ってないか、走っていて荷崩れが起きないよう、きちんとロープは効いているか。勿論、積載量をオーバーしてはいないか。これらの条件をクリアしたうえで、いかに美しく積めるかにまでこだわり出すのは、職人気質の多い鳶たちならではだろう。
無理なく、無駄なく、安全に・・・こう書くと、足場作業に通ずるものがある。どんな作業であれ、現場仕事に求められるものは同じ、ということか。
友達にも鳶の事を教える。