鳶職人という仕事の魅力について紹介しようという本記事。第二回は、鳶職人がどのような一日を過ごすのかについてお教えします!
鳶職人という仕事に興味を持った皆さんが次に気になること、それは「実際に現場で、自分たちはどのようなことをするのか?」ということについてではないでしょうか?まあ、鳶の一日・・・なんて言われて、ぱっと思いつく人のほうが少ないとは思いますが笑。新人だった当時の筆者もその一人で、足場の世界に入ることが決まって現場入りする直前まで、自らの行う業務についてほとんど具体的なイメージを持てずにいました。
そんな皆さんの不安を解消するべく、今回はとある足場会社の営業所に密着し、彼らの一日の業務内容を簡単にまとめてみました。鳶職人という仕事に興味を持ってくれた皆さんが、職人として働く自分の姿をイメージする際の手助けになれば幸いです。
必見!これが足場鳶の一日だ!
①起床・支度 5:30~6:00
鳶職人の朝はかなり早いです。現場にはほとんどの場合ヤードのトラックに乗って向かうことになるため、万一遅刻してしまうとその日同じ現場になった方々に多大な迷惑がかかります。くれぐれも寝坊には注意してください。
②営業所出発~移動 6:30~8:00
会社から現場までの距離によって集合時間は前後しますが、大体6時~7時集合です。
また、朝食はこの移動中に行う職人が多く、ほとんどの場合途中でコンビニによることになります。まだ朝食を取っていない場合はここで済ませてしまいましょう。
③現場着~書類記入・朝礼 8:00~8:30
現場に到着してもすぐに作業に取り掛かるというわけではありません。現場に出入りする職人は現場監督を交え作業員全員でその日の作業内容やそれに伴う危険対策を確認します。
④作業開始(1時間目) 8:30~10:00
新人の仕事は、足場材運びや足場材の受け渡しの中継など、職人たちのサポートがメインとなります。作業自体は難しいことはないので、決して無理をせず安全第一で作業を行いましょう。
⑤作業開始(2時間目) 10:30~12:00
昼休憩以外にも1~2時間目と3~4時間目の間には30分程度の小休憩が挟まれます。一息入れつつ、水分補給はしっかりとしておきましょう。
⑥昼休憩 12:00~13:00
休憩時は、職人さんたちとコミュニケーションをとるチャンス。悩み事など相談にのってくれる頼れる先輩が多いです。
⑦作業開始(3時間目) 13:00~15:00
昼休憩明けでエネルギー十分!ですが同時に集中力が最も欠ける時間帯でもあります。焦って気を抜かないようにしましょう!勘違いされる方が多いですが、現場作業は普通にやっている限りは危険なことは何もありません。不注意をしたり、当たり前の安全対策をサボったりすることで事故が起こってしまうのです!
⑧作業開始(4時間目) 15:30~17:00
午後は撤収に向けて作業のまとめです。
⑨作業終了・撤収 17:00~17:30
本日の現場作業終了!部材を片付けるだけでなく、現場に落ちている細かいゴミや紐なども回収したらヤードへ帰りましょう!
⑩ヤード所着~荷降ろし・積み込み 18:30~
営業所に帰ったらトラックからの荷降ろし&明日行く現場の資材積み込みをし、一日の業務終了です。
以上が1日のスケジュールになります。こうしてみると、きちんと作業と休憩のメリハリがついていて、休憩時間自体も普通の仕事よりやや長めに設定されているのがわかりますね。現場作業といえば少しの休憩以外は朝から晩まで・・・といったイメージの方もいたのではないかと思いますが、現在の工事現場は法令が整備され、作業員の健康面や作業効率を考えてしっかりとした休息をとらせるよう定められています。大変な仕事だからこそ、クリーンな職場環境を用意するようになったということですね。
さて、鳶という仕事を知り、鳶という仕事がどんなことをするかを知った皆さんですが・・・一番気になるのは、やはり鳶という仕事のいい点、悪い点でしょう!ここについては最終回となる第3回の記事で振れる予定です!こうご期待!
友達にも鳶の事を教える。