夏といえばビールがおいしい季節ですね!
外の暑さから来る疲れとのどの渇きも相まって、仕事終わりにぐびっと一杯飲んだ時の味は格別!酒豪の多い鳶職人の皆さんですから、ついつい一本、二本くらいじゃへでもないとどんどん飲み進めてしまうかもしれませんね。
しかし、お酒の飲み過ぎといえば厄介なある問題が必ず頭をもたげます。そう、二日酔いです。
二日酔いはただ気分がすぐれなかったり、体がだるかったりするだけでなく、脳の思考力、注意力までも低下してしまいます。そして、現場において頭がしっかり働いていないというのは、うっかり労災の原因となり、大変に危険です。
仕事のことだけを考えるのならば、二日酔いにならないためには前日にお酒を飲まなければいい・・・のですが、付き合いなどもあるでしょうし、平日に徹底した酒立ちを行うのは現実的ではありません。また、その日の体調によって同じだけお酒を飲んでも残る日と残らない日がある、というのも二日酔いの厄介なところです。
そこで今回は、万一二日酔いが残ってしまった時のために、二日酔いに効く食べ物を原因別にご紹介します!いざという時の対処法として、覚えておいて損はないはずです!
必見!原因別二日酔い対策食品一覧!
まず覚えておいてほしいのは、一口に二日酔いといっても、実はその原因は多数存在しており、当然対処法もそれによって変わってくるということです。「自分がいま何がつらいのか」を理解することが、二日酔いから解放される最短の道なのです。
さて、これから紹介するのが原因ごとに起こる症状と、それを改善するための食品となります。順々にお話ししていきましょう!
①.脱水症状
二日酔いで最も多いのがこの脱水症状です。脱水症状は頭痛、身体疲労(だるさ)、吐き気、食欲不振などの様々な症状を引き起こします。
アルコールには利尿作用があるため、飲酒により摂取した水分以上の水分が失われます。これはアルコール度数が高ければ高いほど水分が失われやすくなってしまうので、ビールよりも度数の高いお酒を飲み過ぎた次の日の二日酔いは、たいていこの「脱水」が原因となるでしょう。
さて、アルコールによる脱水症状を治すのに有効なのはスポーツドリンクです。排尿で失われたナトリウムやカリウムの補給をしてくれ、人体に近い浸透圧により吸収が早いのが特徴です。
同様にお味噌汁も水分補給と失われた栄養補給に優れています。アルコールが残っている場合にはアルコールの分解を早める為にしじみや魚介類を入れたお味噌汁が良いでしょう。
②.アデノシン
朝起きたとき、頭がズキズキと痛む・・・そんな時はこのアデノシンが悪さをしています。
元々アルコールには血管を広げる働きがあり、お酒を飲むとこの働きにより血のめぐりが良くなり、リラックス効果が得られるのです。しかし、特に日本酒に多く含まれるこのアデノシンにも同様の血管拡張効果があり、これのせいで広がりすぎた血管が炎症を起こし、ズキズキ頭痛を引き起こすのです。日本酒は飲みやすさも相まって、このズキズキ頭痛タイプの二日酔いを引き起こしやすいので注意しましょう。
このズキズキ頭痛を抑えるには広がった血管を収縮させる必要があります。これらの効果を持つ代表的な食べ物は「コーヒー」と「牛乳」ですね。朝起きたらこのどちらかを飲むもよし、両方を合わせてカフェオレにすればさらに効果を得られることでしょう。
③.低血糖症
だるさや頭痛、筋肉痛などがまとめて起こっている場合は、体から糖分が不足している可能性が高いです。
体内のアルコールを分解してくれる役割を持つのが肝臓です。この肝臓が動くために使われるのが糖分です。しかし、糖は肝臓だけでなく脳を働かせるための燃料でもあります。ですので、お酒を飲み過ぎると肝臓が使う糖分の量が増えてしまい、脳まで糖が回らなくなってしまい、調子が悪くなってしまうのです。
低血糖症を解決する一番の対策は、糖を摂取することです。特に糖分を素早く補給、吸収するにはショ糖(お菓子などの甘いものに入っている糖)よりも果糖(フルーツに含まれる糖)の方が優れています。中でもオレンジやレモンの入ったフレッシュジュースは低血糖の治療には非常に効果的です。スポーツドリンクも効率良く糖分を摂取できるようになっているので、同様の効果が期待できるでしょう。
また、食べ物で糖分を取ろうとする場合は、コーンフレークなどの炭水化物の多く含まれる食品がいいでしょう。
④.アセトアルデヒド
脱水症状と同じくらい多い二日酔いの原因と言われています。頭痛、だるさ、吐き気、疲労が起こります。
これは肝臓がアルコールを分解する過程で生まれる物質です。特に日本人はこのアセトアルデヒドを解毒する酵素をあまり多く持っていない種族なので、これが原因で外国人と比べ日本人はお酒が弱い傾向にあるのだそうです。
対策食品としては、しじみ、ゴマ、ヒマワリの種が強い解毒効果を持っているようですね。ここら辺のラインナップはサプリメントの中身として有名ですが、これはもともと日本人に足りない酵素を多く含んだ食品だから選ばれていたのです。
⑤.胃酸過多
アルコールは胃酸の分泌を促し、胃酸過多の状態を引き起こします。この胃酸過多による塩酸は吐き気や食欲不振、下痢といった二日酔いの症状の原因となります。お酒を飲んだ次の日にお腹が痛くなる人は、胃酸が出過ぎてしまっている可能性が高いわけですね。
対策としては、ショウガや重曹が挙げられます。これらを合わせて作るショウガ湯は、古くから船酔いに効く民間療法として有名です。もちろん、ショウガを擦ってショウガ汁やスープにしてもよいでしょう。
以上が、主な二日酔いの原因と症状、そしてそれらに効く食品となります。どれも手軽に用意でき、かつ効果の高いものばかりですね。朝起きてつらいな・・・と思ったときは、朝食のお供にこれらの食品をつけるだけで見違える効果があるはずです。ぜひ試してみてくださいね!
友達にも鳶の事を教える。