突然ですが、日本はロボット大国と言われていること、知ってました?
ドラ〇もんやガ〇ダム・・・とかいう話ではないのです。日本のロボット技術はかなり進んでおり、一部業界では既に産業用ロボットが使用されています。そして、今回はそのロボットの波が建設業界にも・・・!?という話題です。
重い荷物も楽々運ぶ!人件費を削減できる「建設ロボット」!
まずはこの写真と記事をご覧ください。
(http://toyokeizai.net/articles/-/137404)
その千葉県市川市のトンネル工事現場に、重い鉄筋の配置作業を支援するロボットが登場した。清水建設とロボットを製造・販売するアクティブリンク、建設機械のレンタル・開発などを行うエスシー・マシーナリの3社による共同開発で、実用化に向けた稼働テストが行われている。(中略)
ロボットは人間の右腕と同じような仕組みで、右肩、上腕、ひじ、下腕、手にそれぞれ相当する5つのパーツと制御盤で構成される。作業をするにはまず、右肩に当たる「肩旋回部」を柱に固定した後、手の部分である「把持部」に鉄筋をつかませる。昇降ボタンで鉄筋を持ち上げ、作業員がロボット先端に付いているグリップを押すと、簡単に鉄筋を移動させたい方向へ動かすことができる。
・・・皆さんのイメージするロボットとはちょっと違ったかもしれませんね笑。ですが、このロボットの実力は本物。これまで7人程度の作業員で運んでいた200キログラム前後の鉄筋を、このロボットがあれば半分以下の3人で運ぶことができるのです。
資材の運搬は建設業において避けては通れない作業で、肉体的負担も非常に大きいです。「建設業がきつい、危険」とイメージされる原因の一つが、まさにこの重い資材の運搬作業と言っても過言ではないでしょう。今はまだサポートに留まってはいますが、もしそんな作業をロボットが代わりにやってくれるようになれば、作業の効率化が図られ、作業員の肉体的負担も大きく減るかもしれませんね。
また、この記事で他にも自動で障害物を避けながら溶接していくロボットや、自動でコンクリート床の仕上げを行うロボットの紹介もされています。ロボットの建設業界進出も、そう遠い未来の話ではなくなりつつあるのです。
(http://toyokeizai.net/articles/-/137404?page=2)
建設ロボットは足場の世界で活躍できるか!?
建設ロボットが便利なのはわかった。で、この建設ロボットが肝心の我々足場の世界で活躍できるの?そんな風に考えた方は少なくないでしょう。結論から言いますが、現在のままではあまり活躍は見込めないかもしれません。理由は、足場組み立てという作業が複雑すぎるからです。
今回紹介したロボットはどれも、シンプルでわかりやすい動きの作業をサポートするものでした。対して足場作業は、「現場に合わせての足場材間配り」「作業の進行度に応じてその度に適切な足場材を受け渡し」といったように、シンプルな運搬作業一つとって見ても考えることが多く、ロボットにこれらの作業をスムーズに行わせるのは難しいでしょう。足場の立ち上げなどの工具を用いる細かい作業となれば更に難しく、それこそ人とほとんど同じ動きや思考が出来るロボットでも出来ない限り、足場業界にロボットが参入するのはだいぶ先の話になりそうです。
以上のように残念ながら、まだまだロボットパワーで足場作業が楽に!ということにはならないようです。ですが、建設ロボットの存在自体はとても夢のあるものだと言えるのではないでしょうか。ロボット業界は日々世界中で研究され、進歩しています。将来的には、肉体的に過酷な仕事はロボットが行い、技術的な仕事は職人が行う・・・といったように力を合わせ、スムーズに仕事ができるなんて光景があり得るかもしれませんよ!
参考記事:『東洋経済 首都圏工事で活躍!「建設ロボット」大革命』
友達にも鳶の事を教える。