一つの大きな仕事に対して作業が細かく分かれており、それぞれがプライドを持って仕事に取り組んでいる工事現場では、職人同士のぶつかりあいが絶えません。
全員が仕事に本気で取り組んでいるからこそ、そんな衝突が起こってしまうのですが「それってただの無駄じゃない?」と思ってしまうようなこともしばしばです。
感情的になりすぎると仕事に支障が出るだけでなく、チーム全体の空気にも影響してしまうのに、男にとって出したプライドを引っ込めるのも至難の業・・・ですから、こんな衝突はないほうが良いのです。
では衝突の起こらないためにはどうすればよいのか?というのが今回の記事内容となっております。
時には意見をぶつけ合うことも必要ですが、ぶつかってばかりでは労力の無駄。
上手くいざこざを回避して余計なエネルギーを使わず、目の前の仕事に全力投球できるようにしましょう!
相手の懐にもぐりこめ!視線を合わせずに同じ方向を向くメリット
人間同士が衝突するとき、だいたい面と向かって対抗している状況にあります。
これではほぐれるものもほぐれません、動物は本能的に向かい合うと警戒し緊張してしまうのです。
それは人も例外ではなく、ケンカになってしまうのはお互いが向き合っている状況がほとんどです。
例をあげましょう、接待の場ではボックス席は嫌われています、L字のコーナーソファかカウンターの方が良いのです。
なぜか?それはボックス席に座るとお客さんと向き合ってしまうからです。
向かい合うと人間は緊張し、お互いの粗が見えてきます、まとまる商談もまとまりません。
同じように、あなたにいちゃもんをつけてくる職人がいたとして、あなたは正面きって向かい合ってはいけません。
そんなときには「うんうん、わかる、でもとりあえずアレをみてー」といってどこか問題のありそうな場所を指差しましょう。
そして相手の横に立つのです。コレだけで相手の緊張は緩み、対決姿勢は崩れます。そして喋り方にもコツがあります。
第三者の悪者を作ってしまえ!責任転嫁のススメ
もし、あなたが問題の責任者だったとしても、真正面から責任を背負ってはいけません。
そんなときは第三者、そこにいない誰かを悪者にしてしまうのです。誰を悪者にするのか?それはもちろん上です。
上司や親方や施工主から業界や政治や社会全体まで、はたまた天候まで悪者にして相手の怒りをそらせます。
「そんなこといっても上がさ~」と困った表情でどうしようもない空気を作り出し、相手を「コイツに怒っても無駄かな?」という方向に持って行くのです。
え~ずるい!と思う方もいるかもしれません。ですが、真正面からぶつかり険悪な間柄になってしまい、その後現場ですれ違うたびにイライラ・・・なんてことになってしまえば、それこそ誰も得をしない展開になってしまいます。上司は責任を取るのが仕事・・・なんて言葉もありますし、ここは思い切って責任を押し付けさせてもらいましょう!笑
まとめ
とにかく相手の正面に立たないで、横に回りこむことです。
そのためには視線をずらし、論点をずらし、相手の怒りが行くあてのない方向に飛んでいくように誘導します。
いちいち相手のことをしっかり受け止めていたのでは、とんでもないエネルギーロスになってしまいます。
一流の仕事をするためにも、敵を作らない立ち振る舞いを心がけてみませんか?
友達にも鳶の事を教える。