鳶だって花粉症はツライ!むしろ鳶だからこそツライ!?
今年はいつもの年より花粉量が多いという話で、普段はなんでもない人も花粉症の症状に悩まされる恐れもあるんだそうです。スギ花粉が多い年は、その他のイネ科花粉なども心配されます。鳶だってアレルギーはツライ!マスクを使うと声が出ないし、息苦しい。しかも、鳶には困る特殊な花粉事情も!今回はこれまでの花粉症記事からさらに一歩踏み込み、鳶職人ならではの辛い花粉症事情や、裏技花粉対策をお伝えします
実は地面よりも花粉が多くなる高所
花粉症の原因になるスギ花粉は、粒子がやや大きいため空中を長い時間浮遊できず、アスファルトの上に一旦落ちてから、地上付近の風で舞い上がる(再飛散)といわれています。この理屈から、「花粉が最もたくさんあるのは、地上2mくらい」という説も。
ところが、最近の研究によれば、「一定の高さ」だと地上よりも花粉が多い場合があることが分かってきました。科学的な方法で計測してみると、地表よりも地上35mの方が量が多いという結果が出ました。高所だから地上より花粉が少ないと思うのは間違いのようです。
さらに高所では、遠くから飛んできた花粉が漂っているためか、地上ならば2月ごろから本格化する花粉症が、地域によって11月ごろから問題になる人もいるようです。
先輩鳶に花粉症の悩みを尋ねると、
・鳶は常に皮手袋をしているため、目がかゆくても手袋を外してかくこともできない
・花粉症で涙目になってしまうと歯科医がにじんでしまって、安全確認のためにしっかり見ることも難しい
・かゆみのせいで集中力が落ちる
と、鳶の仕事で大切な「安全」には非常に大きな影響があるようです。
マスクがダメなら「アレ」を使え
目元は花粉除けメガネを使うことも考えられますが、困るのが鼻と口です。以前の記事ではマスクをおススメしましたが、声出しが大事な鳶の場合、特に大きな現場だと大声を出さないと聞こえない、だけどマスクだと声がこもってしまうし、唾がマスク内に飛んですぐべたべたになってしまう・・・といったようにマスクは使いづらいようで、ほとんどの鳶職人が苦労しているのだとか。「薬はぼーっとするから飲めない」という説明もありました。現場は動いているので、花粉症だからといって休むのは難しい。
そんな職人に期待が持てるのは、「白色ワセリン」を目の周辺や鼻の孔の中に塗る方法です。ワセリンは石油から作られるクリーム状の油で、保湿クリーム替わりに使われたりもします。目や鼻の周りにワセリンを塗ると、花粉が直接肌にくっついたり、喉へ入ってくるのをストップしてくれるので、速攻で症状が軽くなるんだそうです。
副作用もなく、安全性も高い方法で、ここ最近注目されています。
ニキビや肌荒れがある時は注意が必要ですが、基本的に誰でも利用できるので、試してみてもいいかもしれませんよ!
友達にも鳶の事を教える。