備えあれば患いなし!鳶の親方が知っておきたい損保と労災
鳶職人の仕事は「体が資本」です。そんな鳶職人をまとめる親方にとってが怖いのは、「職人の思わぬ事故」ですね。安全第一の現場であっても、人生、先のことは分からないもの。備えあれば患いなし!万一の時のために加入しておくべき保険についての基礎知識を身に着けておきたいものです。今回は公的保険と個人保険の利用についてまとめます。
保険もいろいろありまして・・・公的保険と個人保険
鳶職人の仕事での怪我や病気というと、真っ先に思い浮かぶ健康保険や労災。これらは「公的保険」といわれる保険です。
公的保険はカバーしてくれる範囲は広いけれど、ちょっとだけデメリットがあります。それは、
●自己負担が発生する場合が多い
●手当や保険金受給の条件がとても細かく手厳しい
こと。国や自治体が主導で作っている制度ですから、なるべくみんなに補償がいきわたるようになっているので、鳶職人個々人の事情には、あんまりピッタリ合わせられないわけですね。
政府が提供してくれる保険だけで足りない分のカバーをするために個人でかけるのが「生命保険」「共済」などの個人保険です。こういうものは、本人がそれぞれの収入や家族構成に合わせて選ぶのが基本です。
中小企業ならかけておきたい損害保険
ところが、親方が人を使って仕事をさせているなかで、仕事がらみの事故や病気が起こった場合、ちょっと事情が変わります。親方には「監督責任」があるため、
●事故の怪我・病気補償責任
●事故で壊したモノに関する損害賠償責任
も、発生することがあるからです。保険に入ってない場合、親方が自腹でカバーすることに!
人を雇っている親方の場合、事態に備えて損害保険に入っておくと安心です。
損保会社は建設業の法人向けに損害保険商品を色々と用意しています。一人でも人を雇っていると労災加入も義務付けられるので、出費のバランスを考えて加入の相談をするのがオススメです。
保険というのは「何かあったときに、初めてありがたみを感じるもの」です。入っていても使う機会がないと、金だけ払ってもったいないなー、なんて感じますが、ひとたび何か起こると「入っておけばよかった!」と後悔させられるのが保険なんです。何か起きてから入ることはできないし、場合によっては入りづらくなってしまうこともあるので、先に加入しておく方が安心です。
友達にも鳶の事を教える。