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火の用心対策総まとめ!知っておきたい初期消火のABC

乾燥が続くこの時期「ボヤ」が怖いですね

冬の火事は乾燥した空気のせいで、一気に広まって大火災になりやすい危険があります。
ヤードでBBQをしていたら、不意の突風で火の粉が飛んで・・・なんてこともあり得ない話ではありません。
そんな時、被害を少しでも小さくするのに効果が高いのが、

初期消火

です!

初期消火の良し悪しが、ボヤと大火災の分かれ目!けれど、引くべきタイミングを間違えると、消火をしていたばかりに逃げ遅れてしまう原因にも。
そこで、今回は初期消火のコツをまとめます。

初期消火は2分まで!出火原因を知って予防も徹底すべし!

東京消防庁の調べによると工事現場からの出火原因ワーストスリーは、

1.溶接などの火花が可燃物に燃え移る

2.放火

3.タバコ

です。(出典:工事中の防火管理より)

火事を防ぐのは、まず、「燃えやすいもの」を取り除くことが大切。可燃物を溶接の作業現場付近や、一目につきやすい場所に置かないこと。
タバコは決められた場所で吸い、吸い殻の始末は徹底するように心がけるだけでも効果が高くなります。

それでも、漏電、落雷などから予期せぬ火災になる可能性はゼロではありません。
出火してしまったら、そこからは初期消火が肝心です。ルーツは火消しでも、今の鳶職人は消防隊員ではありません。初期消火のための活動はどの程度続ければ安全なのか?分かりづらいですね。

専門家によれば、

自分で消せるのは出火から2分まで!

だそうです。

2分以上消火にかかる場合は、素人では危険。安全な場所に退避して、消防車の到着を待つようにしましょう。

燃えているモノと場所で変わる「水のかけ方」

ボヤが出た時、手っ取り早い初期消火方法は水をかけること。
けれども、「ただ、かけりゃいい、ってもんじゃない!」のが難しい。

初期消火を成功させる重要なポイントは「ナニが燃えているか?」「場所の位置と高さ」で水のかけ方を変えることなんだそうです。

【水をかける前に確認!】

・燃料油やシンナーなど、飛び散る危険のある油性のものは水は絶対かけない!

・電気製品の火災は水をかけると感電の危険があるので、先にブレーカーを落とす

・練炭養生コンロを使っている場所では、一酸化炭素中毒の危険があるので、やみくもに飛び込まない!

現場事務所で灯油ストーブなどを使っていた場合、水をかけてしまって跳ね返った飛沫で火災を広めてしまう恐れがあります。濡れた毛布などで空気を遮断するほうが安全で確実です。

【水のかけ方と位置関係】

・壁・カーテンなど立ち上がり位置の火災は、上から円を描くように

・畳、カーペットなど床の火災は全面に広げるように一気にかける

水でも、消火器でも、できる限り「風上からかける」が原則。煙に巻かれないよう、姿勢も低めにしましょう。
万一、着衣や髪に燃え移った時は、走り回って消すか、濡れた布やタオルで叩いて消火します。

水では消しきれない時の注意点

水で消せないレベルの火災も、消火器ならば初期消火が可能な場合があります。
投げ入れて消すタイプの消火器があると、安心ですね。

消火器でないと太刀打ちできなさそうなレベルのボヤの場合は、次のようなリスクがあります。

・室内など閉鎖空間の火災では、一酸化炭素、二酸化炭素がこもっているため、酸欠になる危険性がある

・建材の石油成分から高温の黒煙が出て、吸いこむと喉をやけどする危険がある

・閉鎖空間の火災だと、ドアや窓を破った途端、爆発的な発火(バックドラフト)が起こる危険がある

無理に自分で消そうとせず、退避して消防車に任せるのも勇気です。火の勢いが強くなるようなら、安全を優先しましょう。

友達にも鳶の事を教える。

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