鳶職人おなじみの「相棒」移動式クレーン
足場鳶でも鉄骨鳶、重量鳶、は無論、町鳶さんの棟上げまで、必ず一緒に登場してくる重機が移動式クレーンです。
5t以上のつりさげ荷重のクレーンは、運転免許を必要とし、職人ながらクレーン免許に挑戦する職人さんもいるのでは?
重機メーカーでおなじみのキャタピラー、コマツ、コベルコなどでもクレーン教習が実施されているので、職場で案内された人もいるかもしれません。
そんな移動式クレーンで怖いのがやっぱり事故。死亡事故に至る例も少なくありません。
過去の事例から危険な例を知り、事故予防に役立てましょう。
アウトリガーが原因で起こる事故
移動式クレーンは重量物を吊り上げるときに、アウトリガーと呼ばれる「脚」を設置させて車体の安定をはかります。
アウトリガーがしっかり設置していなかったり、設置していても地盤の硬度が十分でないために転倒する場合があります。
アウトリガーを設置すべき地盤や、設置の方法はクレーンのクラスによって基準が定められています。
基本は動画で説明しているように
水平で固い地盤に、機体も水平に張り出すこと
この原則に従って設置するようにしましょう。
安全にきちんと適切な設置をしたつもりでも、監視装置が異常を検知して、警告音がなる時があります。
警告音が鳴ったら、無理せず作業は中止する
ことも厳守しなくてはなりません。
安全作業十則を守って作業する
クレーン作業では、安全に作業するために必ず厳守すべきルール「安全作業十則」を必ず守るようにしましょう。
・軟弱地盤では敷鉄板を使用し、アウトリガーを確実にセットする
・2台のクレーンによる共吊りは禁止
・モノが斜めに傾く「斜め吊り」、吊ったまま引きずる「横引き」は禁止
・旋回は低速で
・強風の時は作業を中止
・吊り荷走行は原則、御法度
・安全装置は切らない
・架空電線付近の作業は防護管を設置し、十分な注意を
・作業中や駐車時は必ず駐車ブレーキを使用する
・走行中の乱暴運転は禁止
どれも簡単な注意のようで、ウッカリやってしまいそうなことが多いと思います。
現場で発見したら、それは不安全な状況!事故予防のためにも、頭に入れておくと過酷事故を未然に防ぐことができると思います。
友達にも鳶の事を教える。