今回は我々鳶職人がいつものように穿いているパンツ、ニッカボッカパンツについて焦点を当ててみようと思います!
私達鳶職人がいつも穿いているニッカボッカ。ニッカボッカーズ、ニッカボッカパンツなんて言い方をしますよね。
我々鳶職人にとってはサラリーマンのスーツや消防士の消防服みたいなもんです!我々の戦闘服と言っても良いでしょう!
—-南蛮渡来!ニッカボッカはオランダ生まれ!?—-
元々は1809年ワシントン・アーヴィングが『ニューヨークの歴史』というニューヨークに住むオランダ人移民者についての本を出版しました。
この時、アーヴィングさんはディートリヒ・ニッカーボッカー (Diedrich Knickerbocker) というオランダ系のペンネームを使ったのだそう。
この本が人気を博してくると、次第にニューヨークのオランダ人移民とその子孫のことをニッカーボッカーと呼ぶスラングが広まり、本の挿絵で彼らが穿いていた短ズボンがニッカーボッカーズという名前で呼ばれるようになったのがはじまりなのだそうです。
(現在でも英語でKnickerbockerというとオランダ人移民のことを指します!)
—-ニッカーボッカーはスポーツウエアだった!?—-
ニッカボッカーズがオランダのみならず日本や世界で着用されはじめた頃は、野球や登山、サイクリングのウエアとして用いられたそうです。くわえて、ゴルフや乗馬といったハイソサエティなスポーツに用いられることが多かったとか。動きやすくて裾がかさばらないという機能面が評価されていたようです。
それが今では、鳶職人のいわばアイコンのような存在になっちゃっています。
(どうしてこうなった!笑)
今でも地域によってはありますが、祭りの神輿担ぎの衣装として着用している場合も多いですよね。ゴルフや乗馬といったハイソなスポーツウエアから神聖な神輿担ぎの衣装だったり…ニッカボッカは忙しいやっちゃ!笑
—-まとめ—-
とはいえ、鳶職人も江戸時代以前から続く伝統的かつ神聖な職業のひとつ。そういう意味では機能面以外にもニッカボッカを穿くというのは理に適っているような気もしますね。
何気なく毎日着ていたニッカボッカがこんな歴史由緒あるアイテムだったとは…!
リスペクトを込めていつもより洗剤を多めにして洗ってあげましょう!それでは今回はこの辺で☆
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