鳶職人といっても色々な種類があります
足場鳶とか
重量鳶とか
もっと言えば重量鳶さんの中でも、
ビルとか高層建築の骨組みが専門⇒鉄骨鳶
橋ばっかり専門に建ててる⇒橋梁鳶
なんて分類もあるみたいです。
では「野帳場鳶」とは!?
ちょっと聞きなれない鳶職人の分類方法は、今話題の「ハタラキカタ」にありました。
野帳場鳶の対語は「町鳶」??
野帳場鳶には対語になる鳶がいます。それは、なんと、「町鳶」なんです。
「はぁ?町鳶?なんで?町鳶って言えば、フツーあれだろ?大工とか塗装屋とか、解体屋と一緒にやってる足場鳶のこっちゃねーの?」
ハイ、半分あってます。半分ちがってるけど(汗)
この場合、得意分野ではなくルーツが問題になるみたいです。
町鳶は、町火消をルーツにもつ鳶職人で、地域密着型のハタラキカタをしている職人たち。
対する野帳場鳶は、というと、シゴトがあれば現場を転々とするハタラキカタをしている鳶職人。
ということになるようです。
野帳場鳶=ワタリではない!?時代変われば変わるハタラキカタ
現場を転々としてシゴトする鳶、というと、
「それって、ワタリってこと?」
っていう疑問がすぐ浮かんでくると思います。
広い意味ではワタリも野帳場鳶に含まれてはいます。鳶の歴史的には、江戸時代など火消文化が成立した時代から明治くらいまでは、野帳場鳶はワタリを指す言葉だったと思われます。
しかし!現代の野帳場鳶はちょっと事情が違います。
実は、現代の野帳場鳶はいわゆるJVとか、下請け、孫請けなどで複数企業が協力して建設するビル現場がほとんど。
どこかの会社員でも、特定の会社に勤務していても、地域に所属しないで現場、現場で移動して働く職人は野帳場鳶に分類されているみたいです。
野帳場鳶は重量鳶が多くなる!?
ビルや橋、スカイツリーのような鉄塔、高速道路の橋脚などの大規模建築で働く職人さんたちはその建築物が立ち上がる地域と直接関わりを持つことは稀なので、ほとんどが野帳場鳶ということになりそうですね。
足場鳶の場合、個人住宅や3階建以下の小規模・中低層建築の扱いが多くなります。
一方で重量鳶の場合は鉄骨+コンクリートの高層ビルをはじめ、大規模建築が多くなるので、自働的に野帳場鳶は重量鳶の割合が多くなるということに。
現代社会の場合は、野帳場鳶と言われたら、重量鳶、鉄骨鳶さんが多いんだなーとおもって間違いなさそうです。
ハタラキカタが違うだけで、両方ともこなしている人もいるかもしれません。町鳶と野帳場鳶、どちらも日本の建設業界を引っ張ってくれる牽引力には間違いなさそうですね。
友達にも鳶の事を教える。