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【ワカトビ第7回】仕事を進める上でとても大切な「声掛け」について

声掛け

これまでのワカトビの連載はご覧いただけていますでしょうか。
序章の第1回から良い足場会社の選び方、鳶のキャリア、特別加入の案内、必要道具、さらには先輩と仲良くなるtipsと案内してきました。
今回は仕事を進める上でとても大切な「声掛け」についてお送りします。

●鳶が声を出す?
現場での鳶職人は手も動かし続けていますが実は声も張っています。
初めて現場に出ると「ウーイ」「オーイ」といった野太い声にびっくりするのでは。
この声掛け、とても大切なんですが何のためにやってるんでしょう。

●どんなときに声を出す?
まずはこちらの動画をご覧ください。

https://www.youtube.com/upload

流れるように資材を上に上げていっていますね。
最上段では親方が先行手すりを設置し、中段下段では途切れることなく資材を上げていっています。
休むことなく資材を受け渡し続けているのですが、このとき何に一番気をつけるかというと当たり前なのですが「資材を下に落とさないこと」なんですね。
資材を落とさないために鳶は声を掛け合っているのです。

●声掛けは安全のための基本の基
もし無言で資材を受け渡していたら相手が受け取ったかどうかわからないですし、最悪資材を下に落としてしまうかもしれません。
その最悪の事態を防ぐために鳶は声を掛け合うのです。

●慣れてくると・・・
最初は違いがわからないでしょうが慣れてくると同じ「ウーイ」でもいろんな意味が含まれていることがわかってきます。
「早くしろよ」とせっついていたり「大丈夫か?」と気遣っていたり。
けんか腰に見えても実はじゃれあってるだけということもよくあります。
「ウーイ」という声一つで親方の機嫌がわかるようになってくれば脱初心者も近いといえるでしょう。

●脱・初心者のために
よくわからなくても現場に行けば自然と声を出すことに慣れると思います。
でもこのときに「受け取ったよ」「どうぞ」という思いをしっかりと載せて大きく声を出していればきっと周囲の先輩鳶職人さんは「お、なかなかやるな」と少しずつですが信頼をしていってもらえることでしょう。

一つ一つの作業をサボらずにしっかり頑張ることが一人前の鳶への最短経路です。
「声だし」をぜひ頑張ってみてください!

次回第8回は新人鳶の1日をじっくりと見てみます。
これから鳶を目指そうという方、必見です。
お楽しみに。

友達にも鳶の事を教える。

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