春夏秋冬のメリハリがある日本の気候は、四季の変化が美しい反面、世界標準でとーっても雨が多いという特徴があります。
春の雨、梅雨、夏の夕立、秋の長雨、時には台風だって来ますし、地域によっては、冬だって雪より雨が多いところもありますね。
現場の納期がある中、外仕事である鳶職は雨が降ったら仕事はどうなるのでしょうか?鳶職人と雨降りの関係をお伝えします。
鳶職人は雨が降ったら休みってホント?
高所作業や現場仕事って、雨の日は作業がないんじゃないの?と思っている新人ワカトビもいるのではないでしょうか?確かに雨の日に足場の上に上っての高所作業や、組み立て、バラシは滑りやすくて危険。なんとなく「雨降れば休み?」ってイメージがあると思います。
けれど、現場はそんなに甘くありません!実際は、雨が降っても仕事は待ってくれません!特に、納期が迫っていて、そうでなくても工事が遅れ気味の場合は、残業だってしたいくらいなので、雨がちょっと降ったくらいでは休みになりません。
じゃあ、どうすんのか?
「合羽着て作業すんぞ!」と、こーなります。雨が降れば濡れながら作業になる場合もある訳です。
また、比較的小規模な足場鳶の場合は、引き揚げてきた足場の整理など、事務所周りで雨の日に行う場合があるようです。雨でも仕事が休み、というのは噂にすぎず、どちらかというと誤解されているのでしょう。会社や組によって、仕事の組み立てに違いがあります。これからの季節、春の雨、梅雨など、天候不順が起きやすい時期です。先輩鳶職人に聞いておくといいでしょう。
雨の日の鳶の作業基準は意外と厳密
いくら期日が迫っていたとしても、土砂降りだったり、雨と風が吹き付けてくる嵐や、台風シーズンなどどんなにやりたくても危なすぎて危険、という場合はあります。そういうときは当然に仕事はストップせざるを得なくなります。そういう判断基準ってどうなっているんでしょうか?
鳶職人の足場作業、高所作業は、厳密に「●mmの雨でストップ」といった、安全基準が決められていることがほとんどです。基準値は大手ゼネコンなどでは、マニュアル化されていて、ちょっとでも基準を超えそうだったり、落雷が心配されるようなときは、すぐさま撤収の掛け声がかかる決まりになっています。
いくら納期が決められているといっても、雨の中慌てて作業した結果労災事故でも起こしたらシャレになりません。そういった安全管理は、危険と背中合わせの仕事だからこそ、しっかりと決まってるのだそうです。
鳶職人にも雨具は必要?
このように、鳶職人でも雨具は持っておいた方が便利です。ただし雨具といっても、鳶職人の場合は普通の作業服用レインコート、レインポンチョなどでは仕事できません。鳶には鳶専用の雨具がちゃんとあるんです。鳶職人の専用雨具については、別記事に詳しく掲載します。
友達にも鳶の事を教える。