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新人ワカトビは「コレ」を揃えろ!中村名人の「はじめての鳶道具」指南!

6月は意外と新人職人が増える季節です!

というのも、春から仕事を始めて「あんまこの仕事合ってねえな・・・」と感じた人が新しい環境を求めてやってくるパターンや、
逆に仕事を覚え始め、多少体力や気持ちにゆとりが出てきたワカトビが「職人っていいな!あいつも誘ってやろう!」と、ヒマしてたり仕事を変えたがっている知り合いを連れてくるパターンが結構あるからですね。

そこで今回はおなじみ中村名人から、ボウズ(新人職人)ならぜひチェックしておいてほしい、「新人が揃えておくべき鳶道具」のお話を伺いました。
入ったばかりの新入りも、そんな新人に先輩風を吹かせたいワカトビも、後進指導をしなければならない諸先輩方も、ぜひご一読ください!

鳶職人の道具はぶっちゃけ「高い」!?

鳶職人が仕事をしている様子を見ると、全身色々なものを身につけているようです。こういった工具って、全部自前でそろえなければいけないものなんですか?

中村「そうですね、基本は自分で揃えることがほとんどだと思います。会社や組によっては、買ってくれたり、お金で補助があったりするものですが、ほぼ自分で揃えるもの、と思っておく方がいいでしょう。」

怪我と道具は自分持ち、とはよく言われる職人の世界、鳶職人も同じのようです。でも、工具とか安全具って、高そうじゃないですか?

中村「ハイ、高いですよ。」

わわわ・・・きっぱりと言われてしまうと金額が怖いですねー。

中村「でも、新人のうちは最低限必要なものだけ、そんなに高くないものを選んで買えば問題はないです。新人の段階ではそんなに道具を使うことってないですから。」

そうなんですか!?

中村「仕事について最初のうちは、資材の運搬がメインになります。だから工具を使ってする作業はそんなにたくさん出てこないんですよ。」

何だか意外な印象ですが、考えてみたら鳶職人は安全具、道具類だけでも相当なもの。
これを身につけたまま、足場や鉄骨の上で、更に資材を運ぶのだから、その労働量はものすごいはず。
体を作る意味でも、道具はつけたままのトレーニングと思えば合理的かもしれません。

坊主(新人)はこれだけ!!用意すべき道具リスト!

道具

それでは早速、新人が用意すべき道具リストをお願いします!

中村「了解です!」

【中村名人推奨!入門鳶の道具リスト】

・ベルト(サイズは腰当で調節)

・腰当(別名:サポーターベルト)

・ハーネス(何種類かタイプあり。最近はフルハーネスが主流)

・安全帯(別名:ランヤード。2兆掛けが基本なので2つ必要)

・腰袋(ベルトに通して使います)

・シノ(ラチェット)・・・ロングとショート、サイズは17,21の2種が基本

・クリッパー

中村「数はすごく多くないようですが、職人用の工具ですから、ひとつ、ひとつの価格はそれなりになります。まとめると、安くて4、5万くらいはかかりますかね。重量鳶になると、また、違う道具が必要になりますね。」

新人で一気に揃えると厳しい金額ですねー。

中村「会社や組から、1,2万程度の補助がいただけることが多いですよ。最初は使い方わからないので、壊すことも、買ってみて「手に合わない」と思って買い換えたりするのが普通です。使ってみていろいろ体験してみることが大事。」

なるほど。会社や親方から買ってもらうこともあるんですか?

中村「ありますよ。でも、親方が買ってくれたり、先輩や会社からもらうと、大事にしない傾向がありますね。全部を自分で購入するようにするのは3年目くらいからかな。その頃になると、仕事が面白くなってくるので、職人としても新人じゃなくなります。」

工具は鳶職人のシゴトの相棒ではあるが、グッとくる相棒を見つけるまでには3年くらいかかる、ということかもしれません。
・・・あれ?でも、動画とかみると、鳶職人ってインパクトドライバー使いますよね?

中村「坊主のうちはインパクトは使わないほうが絶対いいです!それには理由があります。」

なんと!新人ワカトビはインパクトNG!?その理由は次回にお送りいたします。

続く・・・

友達にも鳶の事を教える。

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