鳶職人の腰道具ってぶっちゃけ目立ちますよね!
仕事道具の全てを腰にぶら下げて足場や鉄骨の上をスタスタ歩く鳶職人。その姿に
「カッコイイ!!」と憧れて職人を目指す人も多いようです。
鳶人でも連載させていただいている鳶道具名人、中村勝文さんの腰道具からして、ものすごいボリュームです。
仕事によって、内容も変えるようで、ナニ鳶さんなのか?職長と新人との違いなどもあるようですが、それにしてもスゴイ。
ここで、素朴な疑問、
「腰道具って、何キロあるの?」
そこで、鳶人お馴染みの鳶道具名人、中村勝文さんにご協力いただいて、鳶道具の重量測定をしてもらいました!
ハウマッチ!?中村さんの腰道具の重量はなんと!??
「腰道具の重さを知りたいんですけど・・・」と、鳶人担当ライターのとんでもないお願いに、
「いいですよー、ウチに吊るして測れる専用の道具があるんで、それで測ってみますね。」と二つ返事で答えてくれる中村名人。
なんでも、定期的に重量をチェックしているそうで、最近ハンマーを交換したんだそうです。何キロくらいかなーワクワク・・・・
「ハイ、出ましたよー。」
数値を見てみると・・・なんと、11.3kg!!
びっくりです。
これがどのくらいの重量か?改めて考えてみると、
米(10kg)一袋+塩一袋+大きめリンゴ1個(およそ300g)
子どもさんの体重で考えてみると、1歳半から2歳くらいの子ども一人を腰にぶら下げて仕事をしていることに!
「すごいですねー・・・」驚く鳶人ライターに中村名人、さらにビックリな答えが。
「前は10.98kgでしたね。ハンマーを交換した分重くなりました。」
つまり、前はもう少し軽かった、って、どんだけ鍛えているんでしょうか!これにもビックリ。更に、
「ぼくの知り合いの中に、スゴイ方がいますよ。」なにやら思わせぶりなお返事が続いました。
ということは中村名人の腰道具だけが特別重いというわけではなく、平均的に「10kgちょっと」は珍しくないようです。鳶職人のパワーハンパない!
鉄骨鳶の腰道具の重量は?
そこで、中村さんにお願いして、「スゴイ方」をご紹介していただきました!
お名前は佐野竜也さん、お仕事は鉄骨鳶。中村さんの敬愛する大先輩だそうです。
まずは、ご自慢の腰道具の画像をご紹介!
見た目もごっつい!
そして、お待たせの腰道具重量は・・・
一段と重い!
鉄骨鳶は建物の骨組みになる鉄骨を組み上げるため、使う道具も足場鳶とは違ってくるんだそうです。
ちなみにこれはあくまで鉄骨鳶の標準装備の重さだそうで、鉄骨仕様のフル装備だった場合は・・・
なんと大台の20kg突破!とてつもなく重くなっています!
鳶職人の体ってアスリート並みの筋力が着いてるに違いない!と納得させられる驚きの数字です!
鳶職人の腰を守るポイントは高品質のベルトにあり!
これだけ重たいと、腰痛も心配になってきますね。建設業は鳶以外でも腰を痛める人が多い業界です。そのあたりはどうなんでしょうか?
「ベルトの品質が悪いと疲れませんか?」との質問には、
「ぼくは良いものしか使いませんので♡」
おおー、さすがクールです!
やはり、品質の悪いベルトだとバランスも崩れやすいし、ベルトそのものの寿命も短くなるもののようです。
ちなみに中村さん愛用のメーカーを伺ってみるとタイタンとのお返事。タイタンの良さについても、改めて別記事で教えていただく予定です!お楽しみに!
友達にも鳶の事を教える。