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【法改正】新人鳶が知っておきたいランヤードの種類と機能の違い

新人職人が足場に上がるようになってフルハーネスを装着すると、セットで必ず必要になるのが、ランヤード。

巨大なクリップみたいな形をしているランヤードを2丁、フルハーネスにつないで、足場の上をスタスタと異動する先輩職人の姿、

「かっこいいなぁ…」

と憧れた人も多いんじゃないでしょうか?

このランヤード、

「何で、2丁ついてるの?」とか 「なんか違いがあるの?」とか疑問に思ってるけど、ききそびれたまんまの人って、いませんか?

実はこれには正しい訳がありまして、2丁でなければいけないんです。
知ってそうで知らない、ランヤードに関する情報をまとめてみました。

まずはおさらい!ランヤードって何だろう?

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足場デビュー前の鳶職人のために、まず用語の説明から行きたいと思います。ランヤードとは何でしょうか?

ランヤードとは、墜落を防止するための「命綱」のことです。
片方をフルハーネスに直接取り付けて、 反対側の末端には、Dカンと呼ばれる巨大なクリップ式のフックがいます。
足場の上で使用するときは、足場の支柱に取り付けられている転落防止用のロープに D カンを通して使います。

種類の違い…ランヤードの一種と二種って何?

2019年2月施行の墜落制止器具の法改正により、ランヤードに関する規定も以前よりも明確化されました。
新しいルールでは、ランヤードには一種と二種という二つのタイプがあることがハッキリ書かれてます。

で、その一種と二種って何が違うのか?
とってもシンプルで、「フックをかける位置の高さ」で分けられています

フックを掛ける位置が

・腰より高い→第一種

・腰より低い→第二種

と決められています。

腰よりも高いか、低いかによって、転落した時の自由落下する距離の違いが出てくるため、ランヤードに必要な強度が変わるせいだそうです。

ランヤードのショックアブソーバー付きと無しの違いは?

ネットとかカタログでランヤードを調べると「ショックアブソーバー付き」とか、「ショックアブソーバー不要」とか書いてあるものが目に付きます。

ショックアブソーバー付き、と、なし、の違いは何でしょう?
そもそもランヤードに、なんでショックアブソーバー必要になんでしょうか?

ランヤードのショックアブソーバーは万が一の墜落時に、墜落の衝撃が人体に伝わらないようにするためについています。
普通のロープ命綱にした場合、墜落して紐が張り切った時、落下の衝撃と体重の負荷が全て命綱を通してフルハーネスに伝わってしまいます。

ショックアブソーバー機構が取り入れられる前に起きた墜落事故では、落下時の荷重と墜落の衝撃がベルト等を通じて人体に直接負荷をかけてしまい、内臓破裂、うっ血、皮下出血などの原因になっていました。

ショックアブソーバーは、墜落時の衝撃を吸収して人体に伝わらないようにすることを目的として取り付けられています。
とってもありがたいショックアブソーバーなんですが、ついていることでデメリットもあって簡単に言うとそのぶん重くなります。
だから軽いものを好む鳶職人には敬遠されがちです。

そこで最近では、 今日どの違う2種類の繊維を組み合わせて、墜落時に内側だけが少しずつちぎれることで、ショックアブソーバー代わりになる機構をつけたものを開発するなど、メーカーも工夫を重ねています。

このタイプは、万が一墜落すれば使い捨てになってしまうという難点はあるかわり、軽量化された商品になっています
万が一の転落事故の時に。職人の命を守り、安全に回収してもらえるためのランヤード。仕事や目的に合ったものを 選ぶと良いでしょう。

友達にも鳶の事を教える。

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