突然ですが、鳶職という仕事のいいところ、他の職人より恵まれてると思うところって何だと思いますか?
給料がいい、仕事をしている姿がかっこいい、高いところが好き(!?)といったところが多いかな、と想像しますが、新人鳶である筆者はそこであえて、「作業服」を挙げたいと思います。
鳶に限らず、あらゆる作業員の必需品である「作業服」。その中でも鳶の作業服は、ある意味で他の職種とは一線を画していると言えるんじゃないでしょうか。今回はそんな、鳶の作業服にスポットライトを当ててみたいと思います!
自由度の高い鳶の作業服
さて、作業中の鳶職人たちをよく見てみると、実に多種多様な作業服を着ていることに気づくと思います。気合の入った鳶装束もいればポロシャツにストレートパンツというシンプルなスタイルの人もいて、中には私服と見間違うレベルのカジュアルな格好で作業に従事している方も居たりします。
こんな気合の入った純白の鳶服もあれば・・・
(画像:シノダ工務店社長ブログより)
ど派手で真っ赤なポロシャツまで!鳶の作業服はかなりフリーダムです!
これはどういうことかというと、鳶の仕事は他の建設系と比べ、特別に汚れたり危険なものを取り扱ったりということが少ないので、「長袖で襟がある」「ある程度動き易い格好である」という条件さえ満たしていれば比較的自由な格好が許されるんです(もちろん自由だからと言ってあまりに現場にふさわしくない格好はNGですし、会社によっては統一ユニフォームが存在する場合もあります)。
限度はあるとはいえ、好きな格好で作業が出来る。これは作業的にもオシャレ的にもモチベーションが上がるんじゃないかと思います!
着替えと制汗スプレーはワカトビの必須アイテム!?
(画像:http://nikkan-spa.jp/283655/seikanより)
作業服の自由度が高いことの利点はオシャレが出来る以外にもう一つ、「沢山作業服のストックを用意できる」というものがあります。
指定の制服やつなぎを着なければならない仕事の場合、どうしても替えが効かず、万一洗濯し忘れでもしたら昨日の汚れた服をそのまま次の日も・・・なんて悲惨なこともあるでしょう。そうでなくてもクリーニングに手間がかかってしまう為、2~3日同じ作業服を着るのは当然、なんて職種も存在します。
対して鳶の場合は大きな制限がないので、着替えを大量に用意するのも簡単です。汗をかいたり汚れてもガンガン着替えられる!常に清潔な格好で作業できるというのは気分もいいものです。
また、着替えとセットでワカトビたちが重宝しているのが制汗、デオドラントスプレー!心身ともにリフレッシュできるのは勿論、隣り合って座るトラック移動の多い鳶職人にとって、周りに不快な思いをさせないのは大事なエチケットですよね。現場終わりにコンビニやご飯を食べに・・・なんて時も、気兼ねなく入店出来るのも地味に嬉しいポイントでしょう!
いかがでしたでしょうか?服装に自由がある、これって一見大したことがないように見えて、実はすごい恵まれたことなんです!せっかくなので皆さんもこれを機に自分だけの作業服スタイルを確立し、現場で存在感を放ってみてはどうでしょう?無論、現場の監督さんや親方に怒られない範囲でお願いします!笑
友達にも鳶の事を教える。