――今日の写真は、改修工事中のビルの風景を映した一枚だ。
大規模改修工事の工期は数か月に渡ることもある。そしてそのほとんどの期間中、建物には足場が架かっていることになる。
工事が続き、足場内で職人が作業している間も、建物に入っているテナントは休むわけにはいかない。そんな現場に足場をかける時は、職人側にも建物の利用者側にも、どちらにも余計な負担がかからないように細心の注意を払わなければならない。
利用者が足場で怪我をすることなく開口部は広く取る。店舗の看板はきちんと見えるように避ける。それでいて、現場の職人が利用するように不便にならないようにする。これらをすべてクリア出来て、はじめて「良い足場」と呼ばれるようになるのだ。そこまでの道のりは長く険しいが、十分にやりがいはあるはずだ。
友達にも鳶の事を教える。