8月といえばお盆、お盆といえば法事
故人(こじん・・・亡くなった人)にとって、初めて迎えるお盆のことを、「新盆」といいます。地方によって、「はつぼん」と読むところ、「にいぼん」と読むところがあるようですが、意味は同じです。
新盆は、初めてのお盆ということで、特別な意味を持ちます。とくに、仕事つながりの取引先、親方、部下などの新盆にお呼ばれして、お焼香にあがる場合もあると思われます。
新盆にはマナーがあります。気づかずマナー違反をしないために、あらかじめチェックしておきましょう。
新盆の服装
新盆にお邪魔するときは、服装と持ち物に要注意です。
まず、服装は「平服で」といわれることが多いです。けれど男性の場合、「ポロシャツにジーンズ」のようなカジュアルはNGです。
基本は、
・黒、グレー、濃紺のスーツ
・白無地シャツ
・暗色系のネクタイ
・靴と靴下は黒
といわれています。招く側の考え方もあるので、心配な時は確認しておきましょう。地域によっては、派手な色でなければ、ジャケットは不要でシャツとスラックス、ネクタイでOKという場合もあるかもしれません。
女性は黒っぽい色のワンピやスーツが基本で、スーツの中に切るブラウスも白無地が基本です。子どもは、学生さんは制服、赤ちゃん~小学生は派手でない、すこしかしこまったイメージの服で、できれば黒、灰色、紺に白を組み合わせます。
ご仏前は関係によって額が変わる
初盆にはご仏前といって、お金を包みます。ご仏前用の封筒に、新札でないお札で包むようにします。
金額は相手との関係で変わり、
・友人、知人・・・3000~5000円
・親戚…5000~10000円+2000円程度のお菓子(「供物」と書いてもらう)
包む側の自分の年齢が20代⇒30代⇒40代と上がると、香典の相場も上がるといわれています。目安として、20代は3000~5000円程度、30代、40代は1万円程度、といわれています。
お世話になった親方、取引先、同期の鳶仲間など、特に親しい関係の場合は、金額を気持ちで上乗せしたり、「ご家族で」と果物などを添えてもいいでしょう。
反対に、さほど親しくはないけれど、義理で出席する場合は、金額は少なめになるのが一般的です。
ギフトを贈る時は「長持ちするもの」がベター
遠方でお招きいただいたけれど、行けない・・・そんな時は、新盆に間に合うようにギフトを送るといいでしょう。ギフト選びのポイントは、「日持ちがするもの」を選ぶこと。定番は缶詰やコーヒーなどの詰め合わせです。この時期に旬を迎える果物も意外と日持ちがするもので、定番になっています。
価格帯としては3000~5000円くらいの予算からが良いようです。
友達にも鳶の事を教える。