建築現場は「鳶に始まり鳶に終わる」と言われています。
鳶職人とは、「真っ先に現場に入り、最後を〆めていく職人」です。
しかも、関わるシゴトは幅広く、「こんな場所でも!?」と思われるような意外な場所でも活躍しているんです。
鳶が活躍する意外な場所シリーズパート2!誰もが知っている「あの場所」「あの建物」を守る足場!をお送りします。
ココ知ってる!有名すぎる歴史的建造物でも鳶が活躍!
世界でも長い歴史を持つ国である日本は、実は世界でもハイレベルな木造建築技術を持つ国。それも建築のみならず、修復技術もハンパじゃありません。日本各地に残されている歴史的建造物は国の予算によって定期的に修復が施されているからこそ、平成の現代もしっかりその姿をとどめてくれているんです!
そんな修復工事でも、大活躍してくれるのが足場鳶です。
例えば、世界遺産登録されている広島の厳島神社。平成の大修復ではぐるりと周囲を足場で囲まれた姿をお披露目しました。
日本特有の風景を見せてくれる五重塔も足場なくして補修はできません。
こちらの動画は、国宝・薬師寺東塔解体修理のために巨大な仮設のカバーを設置する工事の様子です。
(朝日新聞)
美しい五重塔が巨大なカバーにすっぽり覆われていく様子が、寸分の狂いもなく進んで行く様子は、日本の鳶職人たちの高い技術力を感じさせます。
この修理では、薬師寺建立以来初めて、五重塔の中に設置された心棒の取り外しが行われました。
たくさんの高僧たちが読経しているステージのような場所も、実は仮設施設!まさに「足場が歴史を刻んだ瞬間!」といいたくなるような動画です。古都・奈良の歴史を動かすのも足場職人の技術があってこそ!なんですね。
「あの彫像も!」足場で修理されるのは建物だけじゃない!
歴史的建造物、国宝と呼ばれているのは木造建築物だけではありません。たとえばこーんな有名な彫像も!
お寺の山門を守る「仁王さま」で知られる金剛力士像。中でも東大寺の金剛力士像といえば、国宝に指定されている銘品です。
こちらは貴重な修理の様子を公開した動画です。デリケートな表現で彫りこまれている木彫像の、チリやホコリを丁寧に払ってよみがえらせることができるのも、安全に、作業しやすい足場があってこそ。
作者もあの世で「こんな足場が欲しかった!」と羨ましがっているかもしれませんね。
平成の大改修・清水寺は珍しい「丸太足場」で修理中!
思い切りの良さを表す言葉で使われる例え、「清水の舞台から飛び降りる」は、京都にある清水寺なぞらえたもの。
見晴最高の展望台のような風景が楽しめる本物の舞台は、ただいま平成の修理中。ところが、ここで使われている「足場」がひそかに話題になっているとかで、新しい観光名所になっているようです。
足場そのものも芸術的な美しさですから、お近くの職人は必見ですね!
友達にも鳶の事を教える。