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鳶向けマニアな腰袋はいかが?CAPIC製品って知ってる?

全国で時々見かける「矯正展」とか「刑務作業製品」とか「CAPIC商品」って言われている謎の販売イベント、ご存知ですか?

見てみると、無骨でシンプルなデザインだけど、高品質な商品。場所によっては、11月23日の勤労感謝の日にぶつけて開催されることも多い、このイベント、実は刑務所と関係が深いんです。

意外と知られてない刑務作業で作られるCAPIC商品

秋になるとあちこちのイベント会場や刑務所で行われる作業祭とか、矯正展というイベントを見かけたことはありませんか?

封筒便箋、メモ帳、ノートなどの文具品から、味噌や醤油、大型家具まで!色々なものが並べられて、売られています。手に取ってみると、品質はしっかりしていて、価格の割には「良いもの」という印象があります。

これらは刑務所など、全国に77ある刑事施設で作られています。

服役中の受刑者が、作業療法の一環で作った商品で、「CAPIC(キャピック商品)」と呼ばれるものです。

刑務作業とは、 実社会に戻った時の備えて、職業技術や仕事に対する意欲・姿勢を身につけるために、刑務所収監中に行われる訓練を兼ねたのお仕事です。刑務所の中には、刑務作業用の工場が設けられていて、そこで受刑者が指導を受けながら、CAPIC製品を生産しています。

作業で得た分の報酬は、収監中に個人で必要な買い物(靴下や下着)などの支払いや、刑期を終えて出獄するときの所持金として、本人に渡される仕組みになっています。

刑務作業の内容は、木工、印刷、洋裁、金属、革工等色々な分野に分かれていて、生産されている商品も以外に幅広いのが特徴です。

マニアな キャピック製品「マル獄シリーズ」

CAPIC製品は、一般企業が作る製品と違って、同党品質のものと比べると価格が安いのが大きな特徴です。高級家具やバーベキューセットなどのアウトドア用品は、密かな人気商品になっています。

そんなCAPIC商品の中でも、特にマニアに人気なのがマル獄シリーズといわれる布製品シリーズです。

獄しりーず

(CAPIC商品ネット通販サイト『CAPIC e-shop』より)

函館少年刑務所で作られている、オリジナル商品で、丸の中に「獄」の一文字が白抜きされた渋いロゴと、ナス紺の帆布や和柄生地を組み合わせたデザインが、いかにも!な個性的デザインが大人気を呼んでいます。

鳶職人にもマッチしそうなスマートフォンホルダーや、人気殺到ですぐに売り切れてしまう腰袋(ウェストバッグ)などは、一目見ると惚れてしまいそうです。オークションなどでも高値で取引されているようです。

作業祭ではフリマも見どころ!

刑務所の中を一部一般公開して行われる作業祭の場合は、CAPIC商品と一緒に、フリマが開催されることが多いです。この日だけは周辺道路も駐禁解除!(筆者は、モロに駐禁の標識の真ん前に、お巡りさんに誘導されて停めた経験あります)味噌や醤油目当ての飲食店の経営者たちをかき分けて進むと、金物屋さんなども出店していて、思わぬ工具の掘り出し物がゲットできたりします。

露店がたくさんでて、食べ物屋さんもあるのも楽しめます。ちょっと変わったイベントということで、話の種に覗いてみるのもおもしろいかもしれませんね。

友達にも鳶の事を教える。

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