足場鳶が資材の運搬で最も気をつけなければいけないポイントが「荷崩れ」です。
運転中は前に意識が集中するため、荷崩れが起こっても気づきにくいもの。落としてしまってから、慌てても既に回収できないこともあるんです。
荷崩れは予防が大事!ということで、今回は荷崩れを防ぐロープ締め作業、いわゆる「締め込み」をまとめてみました。
荷崩れが起こりやすいのは「長物」の運搬!
鳶職や大工などで荷崩れが起こりやすいパターンには2種類あります。一つは「積み過ぎ(過積載)」もう一つは、「長尺の部材の締め込み不良」です。
平ボディートラックなどでは、専用の運搬台を単管で組んでいる会社が多く、荷崩れが起こるのは過積載で、車体の揺れが大きくなっている場合に起こりやすくなります。
一方で、長尺の部材で荷崩れを起こしいやすいのは、「2,3本、足りないから取ってきて」と軽トラなどで搬送する場合です。
特に、長尺(長物)の単管などを、軽トラで運転席の屋根から荷台にかけて斜めがけに積みこんで運ぶときに、ロープでしっかりした固定ができていなかったり、後部の収め方が悪かったりすると、走っている最中にずり落ちてしまう危険高くなります。
こういう場面では、職人も仕事を止めないように、と、慌てて積み込み、発車してしまいやすいため、余計に締め込みがおろそかになりやすいようです。
こうすれば荷崩れが防げる!締め込のコツを動画でマスター
締め込みで絶対外してはいけないポイントは、
①締めこむときは、体重をしっかりかけて、硬く締まっているかをチェックする
②ロープをたるませない
③ねじり目、結び目の位置がずれていないか注意して締めこむ
この3点です。要は、モノが落ちようとする力で、ロープがますます硬くしまってくれるように結ぶのが上手な締め込み方法なので、たるませないよう硬く、決められたポジションに結び目、ねじり目がきているようにしなくてはなりません。
よく知られている締め込み方法を動画で見てみましょう。
南京結び
結び目部分だけを詳しく解説
間違えやすいポイントをしっかり押さえてくれています。余った部分の始末の仕方も素早くほどけて良さそうですね。
「先輩が教えてくれたのと違う!」という時は?
ロープによる締め込みの方法には、いくつもの方法があります。現場で先輩から教わると、「基本は似てるんだけど、微妙に違う」というケースがとっても多いです。それぞれに理由があるので、新人鳶は混乱してしまうかもですね。
とりあえず、標準的な方法を覚えて置き、細部は先輩を立てて、流儀を守るのも一つの方法です。ある程度慣れてくれば、自然とこなせるようになっていくものです。
友達にも鳶の事を教える。