ラチェットと同じくらい頻繁に使う鳶道具は、ハンマー。
正直、個性がないですよね。
一度買ったらずっとお付き合いするものだけに、愛着があっても、なかなか「これ!」という自分らしさが出しづらいアイテムです。ところが、ハンマーでもカスタムできる場所があります
中村名人のもっと鳶道具!今回は誰でも簡単にできる、ハンマーのカスタマイズを教えて頂きました。
一度買ったら長いお付き合い!ハンマーの特長
「ハンマーって、頻繁に使う割には寿命の長い工具なんですよ。」
と、中村名人。
寿命が長いって、どうしてですか?
「ハンマーは壊れるということがあまりないので。普通のハンマーは手入れも不要です。
焼き付けで黒皮がありますから、錆びることも傷がついても気にならない。」
つまり、ほったらかし、使いっぱなしにしても、いいということ!?
「そうですね(苦笑)フツーの市販品なら。ぼくのハンマーは鏡面に仕上げてますので、ほったらかしにしてたら、錆びます。」
ハンマーの取っ手部分はゴムとかのグリップが着いてて、段々ボロくなっていきますが、取っ手には寿命があるのでは?
「取っ手に寿命はないですよ。取っ手自体が破損したり、曲がったり、ヘッド部分から取れそうだったりとかはもうアウトですけど・・・。」
えっ!?じゃあ、ゴム部分の破損はどうすれば?
「グリップを巻き直せばいいことですから・・・」
誰でもできるハンマーのグリップ簡単カスタマイズ方法
自分でハンマーのグリップをカスタマイズするのは難しいのでは?
「簡単に巻けますよ」
というわけで、中村名人が自分でカスタマイズしたハンマーの見本も見せていただきました。おお~カッコエエ!!
こういうグリップの材料はどういうものを利用すればいいんでしょうか?
「テニスやバドミントンなどの、取っ手があるものを使うスポーツ用品店に行けば、また釣具屋さんに行けば…巻くだけのものがたくさんありますから。ゴルフとかもいいのがそろっています。」
スポーツ洋品店ですか、なるほど!
「いま、工具屋にもその様な物がたくさん出てますよ。普段利用しているお店でも取り寄せてもらえるかもしれないですね。」
傷んでなくても、気に入った柄のグリップにしたら、気合い入りそうですね。
「そうなんですよ、そこです!自分の好みに合わせてできる、そこですよね…。既製品はなにも選ばさせてくれませんから(笑)」
道具も「自分」の一部、と考える。そのために好みに合わせて調整することが「腰道具名人」への第一歩なんですね!
盗難防止もカスタマイズできる!ハンマーホルダーにネームプレートはいかが?
カスタマイズのついでに、マイハンマーを分かりやすくする、中村工房のネームプレートも一緒につけるとよさそうですね!
防犯の観点からも、いいと思います。
「受注製作のネームプレートは、鳶職人の道具の盗難防止にもなると思いますよ。命に次に大事な工具にピッタリです。」
中村工房のネームプレートは、こちらのページでご案内もしています。
皆さんも鳶職人の相棒ハンマーをカスタマイズしてみませんか?自分だけのスペシャルハンマーを使っていれば、自然と仕事もモチベーションも上がってくるかも!?
友達にも鳶の事を教える。