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鳶職人は「10年後もなくならない仕事」を検証!

ICTの発展で「将来は人間がやらなくなるシゴト」が話題です

「工場労働者の大量解雇を招いた産業ロボットが、ついに建設分野にも!?」

「重量物を重機を使わず運べるパワードスーツなど、新技術の導入で職人の仕事が奪われるかも!?」

そんな心配がささやかれている昨今。ですがご安心を!

我らが鳶職人は、「無くならない仕事」なんです!

今回は「なぜ」鳶職人の仕事は無くならないのか?を検証していきましょう。

建設ロボットは鳶の代わりができないワケ・・・自動化

建設ジャンルでICTの進行が目覚ましいのは、重機(建機)のジャンル。

例えば、代表的重機メーカーのコマツはICT搭載型重機を利用して、工程管理から現場管理までを一括で行えるシステムを作っています。
未経験の女性でもICT重機なら、熟練工の仕事を3日でこなせる、なんてプロジェクトもあります。

こちらは、女性5人で道路を作っちゃうプロジェクト。

「どえぇぇ!?何年もかかるはずの技術をICT搭載で3日でできる!?」

「ナニコレ!?現場の測量から工程管理まで、全部デジタルじゃん!」

なーんて慌てちゃいますね。

いわゆるICT乗り物系の発達はすさまじいので、「鳶、大丈夫か?」と不安を感じる人もいそうですが、これこそ「鳶職はなくならない証明」でもあるんです。

土工は自動化が早くから進んでいて、作業の自動化がしやすい仕事です。動画で分かる通り、ICT建機が工事をしているところはなーんにもない場所。
鳶職人の現場のように、場所ごとに細かい調整を必要としません。

足場鳶の仕事は「同じものがない」という特徴があります。同じ図面を見ても、職人の組む足場は、職人一人ひとりで細部が違ってしまい、同じものにはなりません。
ICTを使って機械化しやすいのは、「規格が同じもの」が一番です。細やかな配慮、後を引き継ぐ職人や隣地、敷地、建築物の状況によって、臨機応変な対応を求められる鳶職人の仕事は複雑で、規格化がしづらい仕事といえます。

パワードスーツの導入でむしろ「鳶職人寿命」は延びるかも!?・・・パワードスーツ

鳶職人の仕事は吹きさらしの外仕事、おまけに重量物を頻繁に上げたり降ろしたりする肉体労働で、腰や肩を痛めてしまったり、重いものを誤って落として怪我をするリスクと背中合わせです。
要介護者を抱え上げて介護をする介護職員、重い収穫箱を斜面の畑で扱う果樹農家でも、腰痛の悩みが多いのだとか。これらの仕事での身体的負担を軽減するために最近注目されているのがパワードスーツです。

まだ実験段階で、実用には少し時間がかかりそうですが、こんな感じの開発が進められています。

鳶職人の技術はそのままに、身体的な負担を軽減してくれるパワードスーツ、実用に至れば、職人寿命を延ばしてくれることにつながるかもしれませんね。

介護業界では「介護ロボットで介護職が奪われるかも」と心配されているようですが、同じ建物の中で働く介護職員と違って、毎回条件が変わる現場を相手にする鳶の場合、「足場ロボット」の開発には少し時間がかかりそうです。

社会情勢も鳶職人の募集増加に追い風に

鳶職人の仕事がなくならない、もう一つの大きな理由は「社会情勢」です!2017年現在の日本では、鳶職人の募集は増加中。原因は、

●東京オリンピック特需

●高度成長期インフラの建て替え期

この2つが重なっているから。特に東京オリンピックでは「腕のいい鳶職人が不足している!」という指摘もあります。
(これらについても別記事でご案内したいと思います。)

世間はなかなか暗いニュースが多いですが、意外に鳶職人の未来は明るいのかもしれませんよ!

友達にも鳶の事を教える。

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