春先は強風がつきものですね!
高所作業者にとっては怖い春の嵐は、撤収した後でも倒壊事故の不安を残しますね。
「あそこの現場、風仕舞い足りてっかなー。」と気が気じゃない状況では、胃も痛くなりそう・・・
風仕舞いは足場のタイプ、高さで注意すべき点が変わるものですが、中でも徹底しておくと安心なポイントは
壁つなぎ
です。
風仕舞いのついでに、基本に立ち返っておさらいしておきましょう!
壁繋ぎは足場の安全を確保する重要チェックポイント!
壁つなぎは、読んで字のごとく、「壁と足場を器具などを使って固定する処理」のことです。
足場のタイプや、建築物が木造住宅か?鉄筋か?などでも変わってきますが、
どのような足場であっても、壁つなぎが適切にできていないと、足場倒壊を招く危険性が高くなる点は同じです。
ですから、壁つなぎを厳重に、万全の体制で行う、ということが、そのまま足場倒壊事故のリスクをグンと下げることにつながっていくんですね。
もちろん、しっかりした壁繋ぎがしてあると、水平方向からの力への強度も高くなり、風荷重に耐える力をUPする効果もあります。良い壁繋ぎは、風仕舞いの基本ともいえます。
壁つなぎのチェックポイント5か条を覚えよう
それでは、良い壁繋ぎのために踏まえておく、チェックポイントを見ていきましょう。
1.金具は安全規格に定められたものを使うべし!
サイズ、形状、許容耐力は法律上の規格をチェック、安いからといって規格外を利用しない。
2.取り付け角度は直角にできる限り近づける
3. 取付位置は、「交差点の近く」を基本とする
※例)単管足場・・・建地と布地の交差部分に、もっとも近い位置
枠組足場・・・脚柱と横架材の交点から、最も近い位置とする。
4.アンカー部は、ねじの直径の2倍以上をねじ込むべし!
ねじ込みが浅いと、強度不足になる恐れアリ
5.構造上、大きな荷重がかかる可能性がある部分には忘れずに、必ず壁繋ぎ用金具を設けるべし!
ここはヤバイな・・・と思われる場所は、積極的に安全対策を!ということですね。
ちゃんとやっているようで、「慣れ」があると気が緩んで思わぬ事故を招きやすい原因になるのも、この壁つなぎの良し悪しです。もういちどぜひ、見直しをしましょう。
友達にも鳶の事を教える。