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熱中症サインを見逃すな!早めの対策をすべきポイント

鳶職人のUVケア事情

記録的高温警報連発の日本列島!

連日ニュースでは「命の危険がある高温が続いています。」のアナウンス。
事実、小学生やお年寄りをはじめ、例年にない多数の方が熱中症原因で亡くなっています。

熱中症の怖さは、自覚症状が分かりづらくて見逃しやすいこと。
気づいたときには相当重症化していて、一歩間違うと手遅れになってしまいます。
けれども早め早めの初期対応で適切な手当てをしていれば、簡単に防ぐことができるのも熱中症の大きな特徴です。

熱中症のサインを知り、悪化させないポイントを覚えておきましょう。

最初のサインは「ほてり」「ふらつき」

熱中症で最初に起こるのは、体がかーっと熱くなるような「ほてり」の症状です。
これは脱水症状の初期。短時間で一時にたくさんの汗をかくせいで、からだから水分が奪われてしまうと、体温を適度に下げる機能に支障が起こり始めます。

脱水と同時に発生するのが、めまい。はたから見ると、平らでなにもないところで、よろけたり、ふらつく症状が起こります。
人によっては、酔っ払いのようにまっすぐ歩けない状態になることもあります。

高所作業の鳶職人にとっては、めまいやふらつきはとても危険!すぐにでも休憩と水分補給を行いましょう。

「疲れ」「だるさ」の熱疲労

1時間以上水も取らず汗を大量にかいていると、腕が上がりにくくなったり、足運びが鈍くなり、つまづいたりなどの症状が起こり始めます。
同時にぼーっとする、頭痛がする場合もあります。体の熱をうまく逃せないために、筋肉が老廃物の排出を上手に出来なくなる現象が起こっているのです。

朝の涼しいうちは調子よく仕事ができていたのに、10時を過ぎて気温が上がり始めたら、なんだがぼーっとなって調子があがらない。かったるい、疲れてる気がする・・・

こんな時はすぐに涼しい場所へ移動して、水分補給を行い、さらに頭、首、わきの下、太ももの付け根などを保冷材で冷やすなどして、体温を早く下げる工夫を行うべきです。
応急処置をしながら、病院に連れていく段取りをつけておくべき状況と言えます。

吐き気や頭痛・発熱の紛らわしい症状は「汗」をチェック

紛らわしい症状で判断を間違う危険があるのが、吐き気、嘔吐や頭痛、発熱などです。
熱中症のシーズンは食中毒が心配される時期でもあるため、よく似た症状で判別に悩むところです。
内科的な症状が起こっているときは、汗のかきかたを確認してみましょう。

異常に大量に汗ばんでいるときや、逆に汗が全く出て粉ようなときな熱中症を疑った方がよいでしょう。
仮に食中毒を心配される場合でも、これらの症状は要受診です。
汗が全くでない状況になっていると、自分で水分補給ができなくなってしまっている恐れもあり得ますから、救急搬送で受診がベストです。

鳶職人たちの職場は、応急処置のできる日陰が少ないことが予想されます。
熱中症が疑われるときに一番効果のある応急処置は「冷やすこと、水分補給すること」です。
怪しい症状が現れたときは出来れば現場事務所など、冷房と水分を確保できる場所へ患者の職人を連れて行くようにしましょう。

友達にも鳶の事を教える。

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