一番困る「売上のズレ」の解消方法は?
平成最後の帳尻合わせ、気合をいれてチェックして、経費やらヨメ鳶の給料もバッチリ!
・・・と思ったら、
「売上があわねえぇぇぇぇ!!」
通帳を確認してみたら、取引先から入金された金額が間違ってる!アッチは税理士入れてんのになんでんだよ!?
どーすんだよ、これっ!???
そんな時の「帳尻合わせ」のワザ(ウラワザではありません!)を教えます。
最初の一歩は
売掛金と売上金が合わない。つまり、「請求金額と実際に入金された額が違っている」ということです。これが発生した場合は、真っ先にほんとうに請求書と入金額が違っているか?の確認が必要になります。
詳しくいうと、手元の証憑(しょうひょう=証拠になる書類)を調べて、
①請求書の控えの確認
②通帳や現金渡しされた売上額の確認
③帳簿の入力ミスがないかの確認
を実行して、「確かに違っていて、正しい金額になってない」かを確認したら、次に、
取引先への事実確認
をします。ここが一番の難所です。
金額は「多い?」「足りない?」取引先への問い合わせのコツ
取引先への事実確認は、具体的には電話をかけて、
「帳簿と請求書や通帳を調べたら、○月の入金額が違っているんじゃないか?と思えるのですが・・・。」
と問い合わせをすることになります。
「でも、お得意さんだし、ヘタなことを言ってシゴト切られたら困る・・・。」
うんうん、ありますよね、そういう事情。
ここでチェックしておきたいのが、「間違ってる金額は多いのか?足りないのか?」「1回だけなのか?」です。
これによって、電話で確認するべき内容が変わってきます。
①1回だけ、払われ過ぎている
⇒こちらも気づかなくてすいませんでした!返金したいんで、どうしたらいいでしょうか?でOKです。
「間違いはないんで、そのまま処理してくれ」と言われたら、差額は雑収入で処理します。
②1回だけ足りない
⇒少し難しいパターン。金額が少額なら「値引きをしたことにする」で今回は諦めて、次回以降の様子を見るのも一手。
金額が大きくて、ちょっと見過ごせない場合は「言いにくいんですが、帳簿を確認したら、請求金額と合ってないようなので、一度ご確認いただけますか?」と問い合わせてみる。
誰でもミスはありうることで、キチンとした会社ならば、慌ててお詫びとともに払い込んでくれると思いわれます。
③1、2回足りなかったが、別の月に多すぎて差し引きするとプラスマイナスゼロか、少額の多すぎ
⇒先方がミスに気付いて差額を上乗せしたけどまだ違ってる可能性大。
①のように「返金したい」と相談してみましょう。これも、少額の場合「そのままで。」と言われる可能性が高いパターンです。
これらは比較的善良な単純ミスのパターンで、さほど大きな問題にはなりにくいものです。
しかし、中には確信犯的厄介な事業主もいます。次回は厄介なパターンの対処法をお伝えします。
友達にも鳶の事を教える。