今回は以前登場した新人鳶職人Nくんの心の叫びです。Nくんはまだ新卒の新人ホヤホヤ。というわけで先輩鳶職人の方も、昔に思いを馳せながら読んでいただきたいと思います。今回は鳶職人の辛いこと!をテーマに寄稿してくださいました。
鳶職はやはり大変な仕事です。その中で個人的につらいことを三つ発表しようと思います。
一つ目はやはり雨ですね。
雨の日は足元は滑るし視界は悪いし濡れるしとにかくいいことはありません。ただ休みになることもあるのでそこが唯一の救いです。中途半端な雨が降るくらいならいっそ大雨が降ってくれた方が休みになる可能性があるので嬉しいです。二つ目は虫が大量発生する現場があること。
蜂の巣がある家なんて最悪ですね。ハンマーの音に反応して襲われます。私は30匹くらいの蜂に襲われたことがあります。とにかく蜂の巣には注意。中には蛇に噛まれたという話も聞きました。草むらにも注意しましょう。三つ目は朝がはやい。
ここにきてパンチが弱いと思った人もいるでしょうけどこれは私の中で一番つらい。とにかくもっと寝たい。寝さしてほしい。あと一時間寝れたらどれだけ幸せだろうか。他にも辛いことはあるけどこの三つが私の中では特に辛いです。でもこれだけ辛いことがあっても続けれる魅力が鳶にはある。蜂に襲われようが雨にうたれようが眠気がこようと私は足場を組み立てる。それが鳶の生きる道。
鳶職は精神的にとても強くなれる仕事だと思うので誰でも経験して損はないと思います。
なんともリアルな叫びを書き綴っていただきました。1つ1つ見ていきましょうか。笑
—まず一つ目の雨—
たしかに雨は本当に辛いですね。この時期だと特に寒さもついて回るので苦しさ2倍です。週間天気予報を定期的にヒヤヒヤしながら眺めてしまいますよね。笑
大雨の場合は安全を考えて休みにはなるものの、現場や状況その時々によってはそれはそれでちょっと退屈な事務所での仕事が待ち受けたりしていますが…。
雨が降るとまた気をつけなければならないのは、足場が滑るということも第一ですが、体調を崩しかねないということ。
帰ってからお風呂で身体を芯から温めないと風邪を引いてしまいます!
—二つ目は虫が大量発生する現場があること—
これは辛い…特に虫が大の苦手である筆者。やはり立地的にも夏場は特にセミアタックに遭遇してしまったり、地方の方の現場だったりすると虫天国だったりすることは多々あります…。
何より、集中して作業をしないといけないシチュエーションでの虫刺されが本当に辛い。
今頃の寒い時期はまあ無縁ですが、夏場は個人的にも深刻な問題です。
—三つ目は朝がはやい—
こちらは鳶職人ならずとも、ある意味社会人の永遠のテーマとも言えます。
たしかに我々鳶職人は朝が早い…冬場なんて出発の時はまだ真っ暗…。
とはいえ、パン屋さんや豆腐屋さんなんて朝3時や4時に起きている人達もいます。他の業種と比べても仕方ないですが、コレに関してはなるべく早く寝て快眠に努めるしかありません。そして余談ですが休みの日の惰眠は最高ですよね。『あと何日で休みだからそのときはゆっくり眠れる…!』と歯を食いしばってがんばりましょう。笑
おそらくコレに関しては、新人鳶職人の方以外にも辛いなあと思っているところだと思います。
—まとめ—
いかがだったでしょうか。相変わらず前回のようにパッション溢れる文面で先輩鳶職人が読んでも微笑ましい内容だと思います。
色々と思いを馳せながら一歩一歩立派に育っていくんですよね。
部下の成長を間近で眺めることができるのも、ある意味では鳶職人という仕事の醍醐味の1つなのかもしれません。
また不定期に足場会社の現役鳶職人さんからの寄稿文を掲載致します。それではまた次回をお楽しみに。
友達にも鳶の事を教える。