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【ひとつのビルができるまで】 ビル建設は、作業内容で工事の名称が変わる!

一般的な住宅とは違いビルの建設工程は多くの工程を経て完成する。その工程を大きく4つにわけ、それぞれについて説明していこう。

街を歩いているとあちこちで見かける建設現場。しかし現場はフェンスで覆われていたり、ネットやシートがかけられていたりするので、外からだと中の様子はわからないことが多い。いったいどんな工事が行われているのか、気になったことがある人もいるだろう。
ビル工事は大きく分けて4つの過程に分けられる。それぞれの工事には多くの職人が関わり、事故がないよう細心の注意を払いながら作られてゆくのだ。
4つの過程は、以下の通り。

(1)基礎工事
ビルの荷重を地盤に伝える重要な基礎工事のひとつ「杭工事」から始まり、その後、地下の構造体をつくるための「土工事」へと進んでいく。「土工事」では土の掘削によって建設予定地や周囲の地盤が崩れないように、仮設の壁を設置し地盤を支える「山留」作業が重要となる。

(2)躯体工事
“躯体(くたい)”とは、床や壁、梁など建物の構造を支える骨組のことを示す。「土工事」が終わるとビルの重みを地盤につたえる「基礎躯体工事」に進む。掘り下げられた地下部に地中梁や耐震スラブの配筋やコンクリートの打設などを行ったあと1階の地中梁、床の型枠を建込んでいく。その後、柱や壁の配筋や型枠を建込む「地上躯体工事」が完成予定階まで繰り返し進められていくのだ。

(3)仕上工事
各階の「地上躯体工事」が終わると、いよいよ作業は「仕上工事」に入る。まずは内装工事から進められ、給配水配管、ユニットバス、壁・天井、ボード貼り、クロス貼り、フローリング貼りという流れで仕上げられる。内装工事が終わったあとは外装工事が行われていく。タイル貼り、タイル目地詰め、拭き上げ塗装、手すり取り付けという工程順で作業は進められていく。

(4)その他の工事
これまでの工程にプラスして行われるのが建物の防水対策を行う「防水工事」、電気設備やキッチン、トイレなどの給排水設備を設置する「設備工事」そして最後に行われるのが「外構工事」だ。「外構工事」とは建物本体以外の外部廻りの工事のことで、舗装工事、排水工事、造園植栽工事などが行われるのだ。

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