鳶という仕事の奥深さ、素晴らしさを追求していこう!というこの特集
今回はこれまでのまとめ的内容となっています。前回までの2つのコラムを読んでるとよりすんなり内容が入ってくると思いますので、ぜひ見てくださいね!
「鳶は、街を創り上げていくクリエイター! 前編」へ
「鳶は、街を作り上げていくクリエイター! 中編」へ
誇ろう!鳶という仕事!
前編、中編を読んでいかがでしたでしょうか?
ただ指示されて仕事をしている人も中にはいますが、きちんとしている鳶は
クリエイターと同じく考え、意識して仕事をされています。カッコはそう見えていなくても本当の姿はクリエーター然としているのです。
それは仕事で会話をしていると、感じるところがあるはずです。「この人、考えているな」とか「この人、すごいイメージ働かせてるな」と。
鳶は、紙に描かれている無機質なモノから有機質的なモノへと変換する仕事です。「なんか描かれてあるな」という状態から(実際はそんなふうに思っている人はいないと思いますが)、そこに命を吹き込み、生命力を与える仕事が鳶です。
図面という二次元から、描かれていることを立体的に捉え、そこから手順や段取りをイメージし、必要な材料を使って足場を、鉄骨を創り上げていくその姿は、クリエイターと言ってもいいものです。
映像クリエイターとか作家とか、何もないところやあいまいな言葉しかない状況から、具体的に形のあるモノを造り上げていく過程は、鳶とまったく同じです。
「いやいや、自分そんな意識ないし」と思われているかもしれません。
もちろん、そんな意識を全く持たずに仕事をしている方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、「どうやればもっとカンタンにやれるのか」「どうすればもっと安全に作業できるのか」
「どうすれば、もっとイイものが創れるのか」を、無意識的に考えておられる方も多いのです。
なので、造ったものに対して愛着が湧いたり、ストーリーを持たせて自分の言葉で
語れます。仕事がデキる人によくみられるのは、受け売りではなくて自分のストーリーを持っておられることです。
なので、ゼネコン社員に対して説明するときや質問に答えるときは、筋道がしっかりと立っている説明や返答をされています。
だから、一見無理なことを言っているように聞こえても、「正論だよな、それ」と捉えられることも多いのです。
まとめ
モノを造りそこに命を与えている仕事をしているからこそ、鳶はクリエイターと同じであると言えるでしょう。
しかも、多くの人が日々使うものを創るわけですから、他のクリエイターよりも仕事の持つ意味や意義が大きいです。
日常生活に必要なモノを造り、それを多くの人が利用する。それを思い浮かべながら、今日もたくさんの鳶が働いています。自らの危険を顧みず、イイものを造って人々の生活の礎を創り上げる。素晴らしい仕事なのです。
友達にも鳶の事を教える。