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鳶は、街を創り上げていくクリエイター! 中編

鳶職人にとっての永遠のテーマ「高所」について

鳶という仕事の奥深さ、素晴らしさを追求していこう!というこの特集

第二回となる今回は、出来る鳶は普段、こういう風に仕事をしているんだぞ!というお話です。皆さんは普段、どんなことを考えながら足場に上っていますか?

鳶こそ想像力を養おう!もっと楽しく働ける!

何もない場所に、図面を基にしてモノを造っていくのが鳶の仕事ですから、
想像力が無ければ造っていくことはできません。そこで想像力を養うことが大事になります。
想像力があるからこそ、「ここにこういうモノができあがる」
というイメージが沸き上がり、それによってどうやって造ればいいか、何が必要か、
という段取りも見えてくるのです。これはクリエイターと同じです。

では、どうやって想像力を養うのか?

まず大事なのは、「これを造った先に何があるのか?」を考え、意識することです
家であれば、そこに住むであろう人がどういう気持ちになるか?
駅であれば、それを使う人がどういうふうに駅を利用するのか?
道路であれば、それを使う人はどういう使い方をするだろうか?
ということを考えていくと、想像力がどんどんハイレベルになっていきます。

モノを造るのが仕事であるとはいえ、ただ造って終わりになるわけではないのです。
造ったモノを使う人がいて、「これが出来上がってほんとに良かった!」と
思ってもらえて、初めて造った意味があるのです。
これが解っている人は、仕事ができるだけではなく、その作業の意味をしっかり理解し、
それを派生させて次の作業に取り掛かっています。
だからどこが危険なポイントで、何に気を付ければいいか?も、見えるようになり、
「そこ、危ないから気をつけろよ!」と注意を促すこともできるのです。

平尾化建 城祐也

優秀な職長さんは、こういうことを常日頃やっておられます。
「これを使う人はどんな人なのか?どんな車が通るのか?誰がここに買い物にくるか?」
ということを考えておられます。
そこから、「じゃあ、図面にはこう描かれてあるけれど、こういうモノも
一緒に造ったほうがいいんじゃないか?」
「図面はこうなっているけれど、この部分は余計じゃないか?」
ということが、ゼネコンの社員に対して言えるようになります。

ただ造っているわけではなく、その背景とか出来上がった先をイメージしているのです。

つまり、「真のゴールとは何か」を考えているので、そこからの逆算が働き、
そこに向かって何が必要で何をしなければならないか、大事なポイントは何か?
を抑えることができます。

若手の鳶でも、仕事がデキる人はこういうイメージを日々しておられます。
なので質問をしても的確に答えが返ってきます。
そして、図面を見て出来上がる予定のモノをかなり精度よく思い浮かべて
仕事に取り組んでいるのです。

「これを造った先に何があるのか?」を考えること。この積み重ねで想像力が養われ、成長速度も格段に速くなっていくのです。

まとめ

鳶は身体を動かすだけでなく、頭も同時にフル回転させなければこなせない仕事です。決して楽な仕事ではありません。
ですが、そこでしんどいからと言ってさぼってしまっては仕事が出来るようになりません。
特に頭を使わなくなった鳶は、いつまで経っても伸びないままです。しんどい、つらいからこそそこで踏ん張り、頭を動かし続けることが、出来る鳶になる一番の近道なのです。

友達にも鳶の事を教える。

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