労災事故の発生が建築業のなかでも多い鳶職人
高所に身一つで上って作業する鳶を「現場の華」と賞賛する一方で、事故発生が多い残念な事実があります。
事故の原因には、不安全行動が関わっていることが圧倒的多数に見られます。突発的な天災で事故が起きる例の方が珍しいのです。
不安全行動を知ることで、事故予防に役立てましょう。
不安全行動ってなに?事故予防の基本を知る
不安全行動とはもともとは労働安全衛生上の言葉。その行動をとることで、労働者本人に危険が及び、労災事故の原因となる行動のことだそうです。
職種によって具体的な不安全行動の内容は違ってきます。不安全行動の原因にも色々な系統があるようです。
厚生労働省では以下のような例を挙げています。
[1]防護・安全装置を無効にする
[2]安全措置の不履行
[3]不安全な状態を放置
[4]危険な状態を作る
[5]機械・装置等の指定外の使用
[6]運転中の機械・装置等の掃除、注油、修理、点検等
[7]保護具、服装の欠陥
[8]危険場所への接近
[9]その他の不安全な行為
[10]運転の失敗(乗物)
[11]誤った動作
[12]その他
【機械や物の不安全状態】
[1]物自体の欠陥
[2]防護措置・安全装置の欠陥
[3]物の置き方、作業場所の欠陥
[4]保護具・服装等の欠陥
[5]作業環境の欠陥
[6]部外的・自然的不安全な状態
[7]作業方法の欠陥
[8]その他
高所では、不安全行動が命の危険に直結しかねない可能性があります。
事故防止には日頃からの安全意識と点検が必要不可欠といってもいいでしょう。
不安全行動をチェックリストで退治する!
不安全行動を放置することは、大きな事故につながる、とか言われても、じゃ、何に注意したらいいの?という具体的なことは漠然としてわかりづらいですよね。
そこで!役に立つのがチェックリストです。
探してみたところ、建設業界共通で使える不安全行動チェックリストを公開してくれているサイトがありました。
現場の不安全行動はもちろんのこと、職人の疲労度チェックや、ストレスで起こりがちなメンタル面へのトラブルまでリストを作ってくれているのはありがたいですね!
安全管理は日常的な意識付けも大切ですが、同時に「慣れ」からくる気の緩みも警戒しなくてはならない重要なポイントです。
チェックリストを利用すると、その両方をほどよく両立させるのに役立ちます。
それでは、今日もご安全に!
友達にも鳶の事を教える。