一番弟子から右腕に・・・立場が変わることで覚悟も決まった

現場から施工管理という一つ上のステージに活躍の場を移した安達さん。まだ上がって日が浅く、新しい仕事はまだまだ見えないことだらけだが、未来の自分があるべき姿だけはしっかりと見えているという。

(インタビュー前編⇒「周囲への「感謝」を欠かさない、それが一番大事なこと」)

「自分は今管理側に回っていますので、代わりに現場で働く職人たちに自分の学んできたことはすべて伝えたいと考えています。足場の技術や段取り、現場采配など・・・そうして今の二建の流れをよりいい感じにしていければ」と彼は語る。
現在二建は20代の職人が中心となって現場を回している。溢れんばかりの情熱や体力を誇る彼らだが、経験や技術に関していえばまだまだ発展途上な部分もある。そんな彼らを教え導くのも安達さんの大切な仕事だ。

施工管理は直接現場に出ることのない、いわば裏方の人間である。しかし、現場に出ていない人間にはこの仕事は務まらない。安達さんも今まさにそのことを痛感しているという。

「現場のホントのしんどさを知らない人間の言葉には説得力がないんですよ。だから、職人たちも付いて来てくれない。現場をやった人にしか、現場の辛さと現実はわからないですからね。」

現場を取り仕切る立場だからこそ、現場の人間に寄り添い、誰よりも理解を示すことが出来なければならない。
会社の都合だけを考え一方的に指示を投げてくるような頭に、頑固な職人たちがついてくることはない。
会社と職人の間に立ち、両者が納得する道を拓く。それが統括部長安達俊の仕事である。

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立場は人を変えるという言葉がある。彼の恩師であり、駆け出しのころからずっと安達さんを見続けてきた二宮社長も、「統括部長」となった彼の躍進には目を見張るものがあるという。

「(安達さんは)今と昔では大分違いますね。若い頃の彼はもともと負けず嫌いでやる時はやる男でした。一方で気持ちが続かず、スイッチが切れると一気にモチベーションが下がってしまう一面もありました。他人より好調不調の波が激しかったんですよ。」

そう冗談交じりに語る二宮社長。しかし、長年勤めていた会社、そして自らの環境の変化が、安達さんを目覚めさせたようだ。

「二建という会社が職人の会社から、施工管理まですべてを行うワンステップ上の会社に成長していく。そんな中で、自分自身も一段上の重要な立場となり、責任感から覚悟が決まったのでしょう。波が無くなり、ジェットエンジンが噴射するみたいに頑張っている。(今の安達さんは)間違いなく私の右腕と言えますね。」

そんな話を横で聞いている安達さんの様子には、若干の照れ臭さと共に、確かな自信がにじみ出ていた。

職人と施工管理。どちらも会社にとって大変に重要な存在であり、どちらもまた違った難しさのある仕事である。そして、その二つの苦しさとやりがいを知る安達さんは、二建という会社がより高いステージに到達するためのジェットエンジンとして、今後も活躍してくれるに違いないだろう。

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