お客さん、職人、協力会社の二建流『三方良し』

社会人がしなければならないこととは何か?という問いかけがあったとして、あなたはどう答えるだろうか。

おそらくはかなりの人がこう言うはずだ・・・「仕事」だと。
良い仕事をする。与えられた役目を完ぺきにこなす。それは間違いなく社員に会社が求めていることであり、社会人の責務というべきものだろう。
ただ、本当にそれだけでいいのだろうか。

今回インタビューを受けてくれた新屋隆二さんは、まさにそこから更に一歩先の「答え」を持っている男だった。

社長の下で20年、バイトから現在に至るまで

現在37歳の新屋さんが足場鳶を始めたのは高校在学中。地元の先輩であった現社長の二宮さんの若い衆となったのがきっかけだった。まだ二建という会社が創立する前の話である。

「最初は高校の休みにやってました。初日は流石にしんどかったですけど、性にあってたみたいですぐに楽しくなりましたね。高校卒業するころには就職先が決まってたけど、それよりとびの方をやりたいなと思うくらいになってて・・・」

しかし、そのことを二宮社長に相談した結果、帰ってきた言葉は意外なものだった。

『まずはうちじゃなく(就職が決まっていた)その会社に入りなさい。』

鳶の世界を極めるのも大事だが、それ以外の世界を少しでも知ることは彼にとって大きな経験になるはずだ、そんな二宮さんの親心だったのかもしれない。人材難と言われて久しいとびの世界にあって、将来有望で意欲ある若者を自ら手放すというのは相手のことを考えていたとしてもなかなか出来る事ではない。
ともかく、新屋さんは一度はとびの世界を離れ、機械製作の会社に入ることになったのだが・・・

「結局一月で辞めてしまいました(笑)。で、改めて二宮社長に使ってくださいとお願いして、それから今まで20年間、二建一筋でやってますね。」

他の世界を知って、そのうえでやはり自分にはとびしかない、と確信した新屋さん。二建の最初期から会社と共に、社長と共に歩んできた彼は、現在二建にとって非常に重要な仕事を任されているという。

もう一つの二建を任されて

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実は今、新屋さんは本社を離れ、去年の9月から神奈川県に設立された横浜営業所の責任者となっている。二建にとって関東への進出は初の試みで、新屋さんは今まさに二建の看板をを背負い、新天地の最前線で戦っているのである。
そんな彼が重要視しているのが、二建流『三方良し』だという。

「お客さん、職人、協力会社がみんな気持ちよく仕事が出来る。普通の三方よしとはちょっと違いますけどこれが大事だと考えてます。仕事を楽しめる環境作り、あげた利益を工事に携わった人たちに還元できる環境作りが自分の大きな仕事かな、と。」

特に、最も身近な存在である職人たちが楽しく仕事を出来ているかは常に気を配っているという新屋さん。では、その楽しめる環境とは何なのか。

「職人にとって一番楽しい瞬間というのは、やっぱり一仕事終わらせた時だと思うんですよ。デカい仕事が終わった!そんな時、きちんと彼らに達成感と相応の対価を与えてあげるのが大事だと考えています。」

やりがいと達成感、これこそが仕事を楽しくやるために必要なことであり、楽しく仕事をやれることが職人たちの成長を促してくれる、そう彼は語る。

そしてもう一つ、人材を成長させていくうえで大切なことがあるという。「それ」はそのまま二建という会社の理念にもつながっているというが・・・

後半 「Look at the sky」に続く・・・

友達にも鳶の事を教える。

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