鳶職人といえばニッカボッカ!ニッカボッカといえば鳶職人!切っても切れないくらい、有名な鳶職人アウターウェアです。
そんなニッカボッカと鳶職人の深イイ関わりをまとめてみましょう。
なぜ鳶職人はニッカボッカを好むのか?
鳶職人というと「ああ、あの、ダボっとした太いズボンはいてる人?」とか言われることがあるほど、鳶の世界では広く浸透しているボトムスがニッカボッカです。
鳶服としてのニッカボッカーは、一般のものと比べて、極端に見えるほど「太い」のが特徴です。だぼだぼに見えるズボンの太さにはちゃんとした理由があります
・センサーの役割
幅が広いので、足よりも先に、ニッカボッカがこすれる感触で足元の障害物を察知できるため、より安全に作業ができます。
・足の可動域を妨げない
細くて体にぴったりしたパンツ類だと、足を上げ下げするのに引っかかってしまい、とび職が必要とする足場の上での体さばきを妨げてしまいます。ニッカボッカは股関節や膝を締め付けないので、鳶の作業服に適しています。
・高所でのバランサーの役割
だぼだぼとしたシルエットは、幅の狭い足場の上を移動するときに、バランスをとりやすいメリットがあります。
・高所の風の強さを目測できる
ニッカボッカが風でバタバタする度合いで、足場上の風の強さを推測することができます。
地上からも、職人の服の様子で風の状態が読めるので、安全管理がしやすくなります。
このように、ニッカボッカは、鳶の仕事着として優れた点が多く、全国的に鳶服として定着しています。
もともとの発祥の地は「ニューヨーク」!?
ニッカボッカ(またはニッカボッカー)とは、太もも周辺が太くゆったりして、膝の下できゅっと絞ったデザインのズボンのことです。
丈(長さ)は、ひざ下丈の五分から、ふくらはぎの中ほどまでの七分と、足首までの十分などいくつかの種類があります。
英語で書くと「Knickerbocker」で、元々、アメリカ・ニューヨーク州のオランダ系移民の少年が履いていたズボンが原型なんだそうです。
クラッシックなゴルフウェアとしても有名です。
鳶服のニッカボッカは、地域や会社、時代で少しずつデザインが変わります。
色も「親方しか着てはいけない色」などの、隠れたルールもあります。
太さや丈はまちまちで、ダボダボほど良い、という組もあれば、会社の決まりで比較的細いデザインを支給される場合など、色々なデザインのものが使われています。
人気の材質・色は?
ニッカボッカの定番は、
・白、または紺色
・材質は「サージ」
これが、最も基本的なデザインになるようです。
素材は、関東は綿系、関西はポリエステル混が特に人気のようです。
色は「エンジは職長クラス以上のみ」とか「白は親方クラス」のように、決まりを設けている組・会社もあるのだとか。
有名ブランドは、「寅壱」「関東鳶」など、いくつか名前が上がってきます。
初めて購入するときは、会社の先輩からもアドバイスしてもらうのもいい方法です。
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参考ページ
鳶服ブランド
http://xn--2qq809cdvb.tokyo/archives/55
ニッカボッカー
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