過積載をするとどうして危ない?
トラックなどに積む荷の重量制限をオーバーさせてしまうことを「過積載」といって、道路交通法で禁止されています。交通違反ですから、点数・罰金の対象になります。なぜ、過積載は禁止されているのか?というと、「危ない」からです。
車の足回りには、道路の凸凹による揺れや、カーブを曲がる時の車体バランスを保つためにスプリングやショックアブゾーバーという機構が組み込まれています。あまりにも重すぎる荷物を積み込んでしまうと、スプリングやショックアブゾーバーが沈み込んでしまい、安全な走行ができなくなります。
車両のコントロールができなくなり、
●スリップ
●制御不能(止まれない、曲がりすぎる)
●横転
●脱輪
などを起こしやすくなるんです。
【トラック】2014年7月の交通事故動画まとめ。ドライブレコーダー (2)
横転事故
動画で見ると、大型車両ほど過積載で車両コントロールが失われた時に大きな事故につながることが良くわかります。
制御不能で反対車線に飛び出すとドライバーが危険!
過積載で最も怖いのが
●制御不能で反対車線へ飛び出す事故
です。
車がブレーキをかけてから減速する距離は、スピードが落ちるまでの時間は、車の速度と重量に比例しています。つまり、荷が重いほど、ブレーキを踏んでも簡単には止まれないんです。積み過ぎ状態でそこそこの速度で走っていると、右折のために原則したつもりが速度が十分落ちてくれず、ハンドルを切ったら大きくアウトに膨らんで反対車線へ飛び出してしまう・・・こんな状況になることがありうるんです。
こうなるとドライバーは反対車線の車と正面衝突する危険が!
過積載時直進していて、右折車に間に合わず衝突してしまう可能性もあります。どちらにしても人身事故になる恐れが高いのです。
ちょっと無理して積みこんでも…と考えず、積載量をオーバーしないような搬送体制を組むように心がけましょう。
友達にも鳶の事を教える。